第10回浜松国際ピアノコンクール概要発表 ♪

クライバーン・コンクールが(私の中では今ひとつ盛り上がらないなか)ファイナルを迎えようとしているが、国内では来年2018年の浜松国際ピアノコンクールの実施概要(募集要項)が発表された。

✏️第10回浜松国際ピアノコンクール実施概要の発表

📒実施概要(PDF)
📒募集チラシ(PDF)

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審査委員長が海老彰子さんから小川典子さんに変わって、何か変化があるのかなぁ?と思って実施概要をざっと見たが、素人目にはよく分からない。

1次予選にエチュードを1曲入れること(必須)が復活したらしいが、個人的にはどうでもいいと思う。理由は前回の「観客の声」らしい…。

新作(委嘱)の課題曲は1曲だけ(作曲家:佐々木 冬彦)になったようだ。前回、コンテスタントの選択が偏ったからかどうかは分からない。

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審査委員のメンバーを見ると何か分かるのかなぁ?と思って比べてみた。

今回は、こんな感じ(↓)。私が知っている名前でいうと、迫 昭嘉、エリソ・ヴィルサラーゼ、ディーナ・ヨッフェくらい。

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審査委員長:小川 典子(日本)
審査委員
ヤニーナ・フィアルコフスカ(ポーランド/カナダ)
ポール・ヒューズ(イギリス)
ヤン・イラーチェク・フォン・アルニン(ドイツ)
アレクサンダー・コブリン(アメリカ/ロシア)
ムーン・イクチュー(韓国)
ロナン・オホラ(イギリス)
迫 昭嘉(日本)
エリソ・ヴィルサラーゼ(ロシア)
ウー・イン(中国)
ディーナ・ヨッフェ(イスラエル/ドイツ)



で、前回はこのメンバー(↓)。やはり、アルゲリッチの存在感が大きいためか、今回はちょっと物足りない感じは否めない。セルゲイ・ババヤンやケフェレックさんもいたし…。

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…と言っても、今回の審査員の中にも(私の知らない)ビッグネームがいるに違いないので、勉強させていただこうと思っている。ちなみに、ヴィルサラーゼさんは「ビッグネーム」だと思っている。

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ところで、公式サイトもリニューアルして、色彩が少ないせいか地味な感じになった。それはどうでもいいのだが、許せないのは、過去の(第9回とかの…)ページが探せなくなったこと!!

例えば下記は「浜松国際ピアノコンクール 2015」で検索した結果だが、このすべてが新しい公式サイトのホームページに強制的に行ってしまう。(2つ目はいいとして…)

これはネットのマナー違反だと思う。早急に改善してほしいものだ…。

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クライバーン・コンクール、ファイナリスト6人 ♪

クライバーン・コンクール、セミファイナルはあまり聴けないままに、気がつくとファイナリスト6人が発表されていた。→「結果のページ+Final スケジュール」参照。

アメリカ2人、ロシア2人、アジア2人という絶妙な?バランス…(^^)?

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アメリカの Kenneth Broberg と韓国の Yekwon Sunwoo はやや意外だった。台湾の Han Chen が残らなかったのも、個人的には(私の好み的には)ちょっと残念だった。

紅一点、香港の Rachel Cheung と、若手(10代)代表? Daniel Hsu は順当にファイナリストとなったので、引き続き応援しようと思う。

ロシアの2人(Yury Favorin と Georgy Tchaidze)は好みではないが、残るかも知れないなぁと思っていたので、まぁ、結果を見るとこんなものかな?とも思う。

これまでのところ、ダントツに「すごい!」とか「お気に入り ♪」とかは、残念ながら見つかってない…。ワクワク感が感じられない…。

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モーツァルトのコンチェルトをほとんど聴いてなかったので、ファイナリストの演奏を少しだけ聴いてみた。


Kenneth Broberg は、セミファイナルのスクリャービン(ソナタ第4番)はよかったのだが、他は面白くなかったので、ファイナルはちょっと無理かな?と思っていたのだが、モーツァルトはなかなかいい演奏だった。

ほとんどのコンテスタントが20番・21番という定番(やや耳タコ)を演奏する中で、あまり聴いたことのない25番を選んだのも、結果的にはよかったのかも知れない。

Rachel Cheung は、モーツァルトはあっているかも知れない。きれいな音でよく歌っている。力みが取れてきたかな…。気になったので、リサイタルの方も少し聴いてみたが、クライスレリアーナはまあいいとして、プロコのソナタ6番はあまり好みではなかった。

Yury Favorin、まぁ全体的に上手いのだが、モーツァルトも悪くはないのだが、面白い演奏(リサイタルに行きたくなるような演奏)ではない。微妙に粘る節回し(ルバート?)が好きじゃない。

Daniel Hsuのモーツァルトは若者らしく溌剌として好きだった。2楽章あたり、少し乗り切れない感じもあったが、全体としては好演と言っていいだろう。

Yekwon Sunwoo は上手に歌っているのだが、やや繊細さに欠けるような気がする。やはり好みではなさそうだ…。

Georgy Tchaidze の演奏は、セミファイナルでも感じたのだが「美しい」と思う。モーツァルトはその良さが十分に発揮されて、なかなか魅力的な演奏だったと思う。

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疲れてきたので、落ちた6人の中では一番気になった Han Chen だけ聴いてみた。

第1楽章の初めだけしか聴いていないのだが、あれっ?と思うほど音が硬くて歌えてない。棒弾きとまでは言わないが、柔らかさとかフレージングのニュアンスとかあまり感じられない。モーツァルトは不得意なのかな…? まぁ、落選は仕方ないかな…と思う。

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ファイナルはピアノ五重奏と大規模コンチェルトの2本立てなので、6月7日から10日(現地時間)の4日間かかる。

日本時間だとこんな感じ(↓)。

6/08 9:30am- 五重奏(1)
 Kenneth Broberg, Yury Favorin, Yekwon Sunwoo
6/09 9:30am- 五重奏(2)
 Georgy Tchaidze, Rachel Cheung, Daniel Hsu
6/10 9:30am- 協奏曲(1)
 Yury Favorin, Kenneth Broberg, Yekwon Sunwoo
6/11 5:00am- 協奏曲(2)
 Rachel Cheung, Georgy Tchaidze, Daniel Hsu


個人的には前半の五重奏の方が興味がある。ここで、音楽家としてのセンスが試されるような気がするので、聴きなれた(コンテスタントからいうと弾きなれた?)「大規模コンチェルト」よりも差が出るかも知れない。

最終結果が出るのは、最終日の夜だろうから、日本時間では6月11日(日)の朝、ということになるのかな…。体力のある人は 5時起きかな?…(^^;)。


【関連記事】

《クライバーン・コンクール、Semifinalist 12人を聴いてみた ♪》
《クライバーン・コンクール、Quarter Final へ20人 ♪》
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《今年のクライバーン・コンクールは変わった?…らしい》
《ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールについて(読書メモ)》







ドビュッシー:ベルガマスク組曲〈プレリュード〉練習記録@2014年夏

昨日の記事で、以前練習したときのブログ記事を参考にする話を書いたが、ドビュッシーのベルガマスク組曲〈プレリュード〉を練習した2014年には [ピアノ練習履歴2017] のようなリンク集を作成していないので、この際、集めてみることにした。

苦労したぶん、記事の数だけは多いが…。

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 ドビュッシー
 ベルガマスク組曲〈プレリュード〉


練習期間は 2014年 7月21日〜8月31日。下記がそのときの記事。

7/24《近況「ベルガマスク:プレリュード」練習順番すこし修正》
8/01《近況「ベルガマスク:プレリュード」難所につぐ難所!》
8/08《「ベルガマスク:プレリュード」練習方法の悩み&近況》
8/12《「ベルガマスク:プレリュード」難しさ実感→克服プラン?》
8/15《美は細部に宿る?(ベルガマスクの苦戦)》
8/21《「ベルガマスク:プレリュード」1ヵ月の練習成果は?》
8/22《ピアノの「脱力」奏法を極めたい!(いくつかのコツ)》
8/25《あと1週間、最後の追い込みと次の曲のこと(近況)》
9/01《ドビュッシー「ベルガマスク:プレリュード」の上達度》

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ざっと目を通した感じでは、難しい…頑張る…的な内容が多くて、いま読んでもあまり参考にはならない…。こんな感じ(↓)だったようだ。

 ①やっぱり難しい:「難所」を中心に弾きにくい箇所が多い
 ②右手と左手のすばやい交差ができない
 ③フレーズとフレーズがうまくつなげられない
 ④左手の早いアルペジオ(届かない箇所)のタイミング
 ⑤どう表現したらいいのか気持ちが定まらない?


この中で、①の全体的に難しいというのは今回も同じ。少し改善したかも?と思えるのは③と⑤くらいかな…。

②の左右の手の交差については、準備(予測)して、直前の打鍵のあと少し早めに鍵盤から手を離すこと、と書いてある。…ので、今回もそういう意識でやろうと思う。

④は、10度以上離れている「掴めない和音」(左手)をアルペジオで弾くときのタイミングのことだが、これは今回もうまく弾けていない。残念ながら「コツ」らしきものは書いていない。

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一番参考になりそうなのは、8月22日の記事に書いた「脱力」の話。

弾くときの脱力というよりは、弾く前後やポジション移動するときの「弾いてないときの脱力」。とくに、私の場合、打鍵したあとに「鍵盤に固執する?」(鍵盤に手がくっついている)感じが強くて、キー離れが悪いというクセがある。

そのため、例えば弾き終わった和音の形で手が固まったり、次の音(とくに離れた場所)への移動が遅れたりする傾向があった。結果的に、軽快さ(アジリティ)が損なわれ、リズム感も悪くなり、早いテンポで弾けなくなっていると思われる。

これは、もう一度きちんとチェックして、少しは上達した感覚を味わいたいと思うのだが…。現時点では、まだそれ以前の「譜読み」に近い段階ではあるが…(^^;)。

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こうしてみると、このブログの一番の読者は私自身かもしれない。過去の記事が、思ったより役に立つので、練習の記録やそのときに感じたり工夫したりしたことを書いておくことは意味があるようだ。

ただ、かなり記事の数が増えてきたので、探しやすくする工夫も必要かもしれない。







[ピアノ練習履歴]で練習のコツ?を振り返る♪

以前練習した曲をもう一度練習するにあたって、自分のブログ記事を参考にしようと思い立った。…のだが、 [ピアノ練習履歴2017] のように記録(リンク集を作成)しはじめたのは2015年からなので、とりあえず「履歴」があるところから読み返すことにした。

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2015年の練習履歴には、バッハ:フランス組曲 第4番 と シューベルト:3つのピアノ曲(即興曲)第2番 とが入っている。

ドビュッシーのベルガマスク組曲〈プレリュード〉は、2014年に練習した曲なので「履歴」がない。ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」にいたっては、ピアノを始めた2013年で、しかもブログを初めてすぐの頃なので、そもそも記事がほとんどない…(^^;)。

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まず、バッハのフランス組曲4番〈アルマンド〉の記録。

09/10《近況:次の曲はバッハのフランス組曲から+α》
09/17《近況:フランス組曲4番アルマンド、順調??》
09/27《近況:何日サボると腕が落ちるのか?》
10/10《近況:ピアノでもインターバル・トレーニングは効果的?》


一通り読んでみて、9月17日の記事に思わず苦笑。今回感じたこととまったく同じことが書いてある。

「弾けなくはない、が止まらずにすっと弾けるわけでもない」「暗譜できそうな気があまりしない」。結局のところ、あまり進歩していないということか…(^^;)?

でも、9月27日の記事に戴いたコメントを思い出した。

「練習方法ですが、まず曲の1音1音をしっかり掴む事から始めます。テンポは、本当にゆっくり」

そうだった「鍵盤をつかむ」ことをきちんとやろうと思ったのだった。で、「インターバル・トレーニング」などを発明?した…(^^)♪

さらに10月10日の記事では、録音してみて、自分の弾き方が「タイプライター弾き」になっていることを発見して、次のように書いている。

「タイプライターみたいな弾き方にならないよう、極力レガートに波打つような音楽をイメージしながら…」

…といったことに気をつけながら、もう一度「やり直し」だ…(^^;)!!

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シューベルトの D946-2 については、思ったより記事が少ない。

11/20《近況:次の曲もシューベルト、D946-2 ♪》
12/01《近況:シューベルトの曲で脱力と指の独立を練習?》
12/08《近況:ポイントは素早いポジション移動?》
12/08《近況:シューベルト D946-2 ラストスパート!?》
12/08《近況:シューベルト D946-2 がんばりました!?》


ざっと読んでみると、役に立つ情報はあまりなさそうだ。悩みやグチ?が多い気がする。全体的には、いま弾いている感触からすると、少しは上達したのかな?とも思う。

12月8日の記事のタイトルにある「素早いポジション移動」は下記の部分の左手「ズチャチャチャチャ〜」の「『ズ』から『チャ』に跳ぶときの速さと確実性」のことだが、今回はわりと自然にできているかも…(^^)♪?

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それよりも、《シューベルトのピアノの弾き方》の記事が、弾き方のイメージとして参考になるかもしれない。

シューベルト自身のピアノ演奏は「清潔な演奏 reines Spiel」と評価されていて、その中身は「厳格なテンポ」と「音そのものの清潔さ」であったという話。

もうひとつ、シューベルトが理想としていた演奏を表す言葉として「人の声のように歌う」とか「朗読する」ということを、しばしば語っていたという話である。

…このあたりを意識しながら、とはいえ、まずは弾けるように、暗譜できるようにすることが先だが…(^^;)。







ギロック生誕100年プロジェクト!やっぱり日本だけ?

「ギロック生誕100年プロジェクト」というのがあって、最近そのサイトがオープンして、記念CDが3枚同時に発売されるという記事(↓)があった。

✏️作曲家ギロックの生誕100周年を記念して、小原 孝、熊本マリ、三舩優子がCDを同時発売

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CD は7月26日発売だが、Amazon で予約受付中だ。「Takashi Plays Gillock」「Mari Plays Gillock」「Yuko Mifune Plays Gillock」の3枚だが、レーベルは別々。

ギロックなので、小曲ぞろいなので、3つのCDをあわせると 130曲ほどになる!

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でも、ねもねもさんも書いていたけど(↓)、ギロックって「やはり日本ローカルで有名」なんですかね〜。

✏️今年はギロックが生誕100年

"william gillock anniversary" とか検索しても、最初に出てくるのは「ギロック生誕100年プロジェクト」だったりして、英語の(例えば、生まれた国の米国の)サイトやニュースはひとつも出てこないし…(^^;)。

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たしかに、本気で取り組もうと思う曲はない(少ない?)のかも知れない。鑑賞曲としても思い当たらないし…。(そんなに知っているわけではないですが…)

以前、「初見・脱力・経験」の練習のために、やさしい曲を弾くことを試したことがあるが、ギロックを弾いたのはそのときくらいしかない。

ちなみに「経験」というのは、音符の組み合わせのパターンをできるだけたくさん弾いて、指に「経験」を積ませる、という意味。ピアニストはそういう「経験」の積み重ねで神経回路が増えていく(フィンガリングの「引き出し」が増えていく)みたいなことを聞いたことがあるので、やってみた…♪

このときは「メロディや和音がときどき面白い」などと書いている。『ギロック 発表会のための小品集』の中の「エオリアンハープ」と「かざぐるま」が気に入ったようだ。


【参考】

《初級向けの曲集もやることにした→初見・脱力・経験》
《近況:プレリュードは何とか「暗譜」、ギロックも楽しい》
《〔練習の進み具合〕フーガの練習方法、ギロックを終わってグルリットへ》