世界で一番長いピアノ!? "The Alexander Piano"

世の中にはいろんなピアノがあるもんだ。奥行 570cm のピアノを作ってしまった人がいるらしい。スタインウェイのコンサートグランド D-274 は奥行 274cm なので、その倍以上あるということだ。

下記記事は、そのピアノがニュージーランドの Adrian Mann 氏(28歳、製作者)の工房に設置されたという話題。写真もこの記事からお借りした。

✏️Hitting a long note: one of world's largest pianos finds a grand stage

2816.jpgAdrian Mann with his 5.7m-long piano in Dunedin, New Zealand. Photograph: Adrian Mann

その工房はニュージーランドのダニーデン(Dunedin)という場所にあって、 Adrian Mann 氏は、いろんなピアニストに来て弾いてほしいと言っているらしい。

巨大な響板と長い弦で特別な音がするらしい。YouTube にいくつかの音源(↓)が上がっているが、まぁ、確かに普通のピアノとは違うかもしれない?

Alexander piano recording
Krzysztof Malek on the Alexander Piano
Fur Elise on World's Longest Piano

キー(アクション)の長さが1メートルあると言っているので、そのタッチも気になるところだが…。

公式サイトもある。
The Alexander Piano


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近況:シューベルト譜読み、ベートーヴェン通し練習

ベートーヴェンのソナタ(3番第2楽章)が終わる前に、シューベルトのソナタ(18番第1楽章)を始めたので、2曲並行して練習している。最初の15分くらいで、シューベルトの譜読みをして、残り45分くらいをベートーヴェンの通し練習に当てている。

《早くも次の曲!?シューベルトのピアノソナタ第18番 ♪》

pia small.png

シューベルトの方は、譜読みといってもほとんど指使いを決める作業が中心だ。和音のところは割と順調にいった(選択肢が少ないから?)のだが、アルペジオ風のフレーズの箇所(↓第2主題?)がまだ確定していない。どうにでも弾けそうだけど、きっと最適な指使いがあるはずなので、とりあえず保留にしてある。

Schubert D894th2.png

進み具合としては、10ページある楽譜の3ページまで来たところ。まぁ、始めたばかりなのでこんなものだろう。

ソナタ形式らしいので、例によって「なんちゃってアナリーゼ」をやろうとしたのだが、まだ全体を把握できてないので途中で挫折。譜読みが終わってからやることにした。

1日1ページ、コツコツやるとしてあと1週間。だけど「再現部」とか似た部分がありそうなので、もう少し早く終わるかも…。

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ベートーヴェンの方は一応「通し練習」の段階に入っているつもりなのだが、実は「暗譜」が不完全である。しかも、不思議なことに毎回「暗譜がとぶ」箇所が違っている。まだ「暗譜」できていないので「とぶ」という表現は変だけど…。

一方、ちゃんと弾けてないのでほとんど毎回引っかかる箇所は安定?している(いつも同じ箇所…)。なので、通し練習と言っても、1回通したあとは、引っかかる場所の反復練習になっている。それと「暗譜がとんだ」箇所の確認と…。

常識的なピアノ練習からすると、こういう状態は「通し練習」とは言えないのだろう。でも「意識」としては「通して弾くぞ!」という気持ちを持ってないと、すぐに止まったり弾き直したりになってしまうので「通し練習」ということにしてやっている。

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ところで、痛みのあった左手の小指であるが、いつの間にか治った?ようだ。弾き方が改善したのかどうかは不明だが、少なくとも練習後などに痛みが出ることはなくなった。

今回、ベートーヴェンのソナタは「ラクに弾く」ことを目標の一つにしてやっていたのだが、ある程度弾けるようになってからはその意識が薄れて来たような気がする。いいことなのか、よくないことなのか…?

ただ、いまだに右手と左手の音量のバランスがうまくコントロールできてない(とくに左右が交差するあたり)ので、ラクに弾きながらコントロールすることを、これからの課題として意識してみようと思っている。


この曲も、練習を始めて1ヶ月をちょっと過ぎたところである。もう少し仕上がっていてもよさそうなのだが、どうもこの曲は覚えにくいのだと思う。まぁ、時間をかけてでも仕上がりのレベルを少し上げたいと思っているので、ここからは忍耐力と集中力である…(^^;)?







マツーエフの長いインタビュー記事面白い(2/2)

昨日のつづき。今回はピアノに関することを中心に。タス通信の英文記事(マツーエフの長いインタビュー)は下記。

Denis Matsuev: That extraordinary idea worked
Matsuev Putin.jpg


🎼音楽家は体力勝負?


マツーエフを見ているといかにも強靭そうな印象だが、昨年はなんと264回ものコンサートをこなしたそうだ。1日のうちにヨーロッパとアメリカでコンサートをしたり、異なる3つのプログラムで1日3回のコンサートをやったこともある…と言っている。

面白かったのはマツーエフ流「ちゃんと演奏できたかどうかの基準」。

「コンサートが終わったあと、体重が数キログラム減っていることが目安だ。昨日も3キロ減った。ステージが終わったあと汗だくになってないピアニストが信じられない…」

アスリートだ…(^^;)。実際、活動的な子供時代を過ごしたようで、ホッケーの試合などで右手を3回骨折しているらしい。また、大のサッカーファンで、ロシア・スーパーカップでの始球式の写真も載っている。


🎼レパートリー


マツーエフはレパートリーとして「22のソロ・プログラムと43のコンチェルト」を持っている、と語っている。

「レパートリー」ということは、いつでも暗譜で弾けるということ?…とすると、これはすごい数だ。「ソロ・プログラム」は1〜2時間分だろうし…。プロのピアニストって、みんなこうなのだろうか?

さらに、毎年、2つのコンチェルトと1つのソロ・プログラムを新しく追加することを継続しているそうだから、忙しい中で大したものだ。どうやって暗譜するのか気になるところだが、こんなこと(↓意訳)を言っている。

「暗譜は機械的に音符を覚えたりするのではなく『音楽』を自分のものにする。だから移動の飛行機の中でヘッドホンで聴いたり、暇さえあれば楽譜を見る。暗譜に鍵盤は必要ない。ホテルでは夜に電子ピアノを使うこともある…」

ちなみに「演奏しない作曲家はいるか?」と聞かれて、

「フレデリック・ショパン。何か違うんだ(Something is wrong)。なぜか分からないが、ショパンの作品に "true romance" を持てないんだ。2つのコンチェルトと24のプレリュードは弾けるけど…」

…と即答。感性が合わないんだろうか?何となく分かる気もする。

一方、ジャズは好きなようで、セッションに参加したりしているそうだ。

25年前にモスクワ音楽院に入るときの試験?でも、セルゲイ・ドレンスキー教授の前でジャズを披露している。ドレンスキー教授からテーマをもらって、それで即興演奏をやったら、他の教授が次々に集まってきて2時間ほどもジャズを弾いた、と言っている。

なお、ゲルギエフと一緒に日本で「ラフマニノフ・マラソン」というのをやることになっているらしい。ラフマニノフの全4曲のピアノ協奏曲!これ(↓)かな?

✏️ラフマニノフの祭典2017 現代最強のコンビで聴くロシアの魂


🎼最高のピアニストは?


マツーエフの考える最高のピアニストは誰?と聞かれて…。

「ラフマニノフが間違いなく一番、他から抜きん出ている。私にとってはアイドル。それから、順番は付けられないが、リヒテル、ホロヴィッツ、ギレリス、ミケランジェリ」

「現役では、アルゲリッチ、ラドゥ・ルプー、ソコロフ、プレトニョフ、ポリーニ」


ポリーニは「現役」と言えるかどうか…(^^;)?


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数日かけてやっと読んだ4ページの記事。マツーエフは、やはりラフマニノフなんだと妙に納得…。愛国心・郷土愛(シベリア、イルクーツク)も強いようで、ロシアから出ることは考えてないそうだ。

今回2回に分けてご紹介した以外にも、いろんな話題が出ているので興味ある方は英語の原文をどうぞ ♪


【関連記事】
《マツーエフの長いインタビュー記事面白い(1/2)》
《グランド・ピアノ・コンペティション!?》
《GPC:マツーエフのプロコ協奏曲第2番よかった♪!》







マツーエフの長いインタビュー記事面白い(1/2)

デニス・マツーエフのかなり長いインタビュー記事(↓)を見つけた。プーチンと握手している姿、ヴァレリー・ゲルギエフと一緒に海で泳いでいる写真やプレトニョフとのツーショットなどもあって、けっこう面白い内容だった。

✏️Denis Matsuev: That extraordinary idea worked

インタビューした人の名前は不明だが、タス通信の記者なのだろうと思われる。記事は4ページにわたる長いもので、いろんな話題が出てくるので何度も「へ〜っ!?」と思いながら読んだ。その中からいくつか順不同で(2回に分けて)ご紹介したい。なお、下記写真は上の記事からお借りした。


Matsuev Putin.jpg


🎼ロシア音楽界の重鎮マツーエフ?


プーチン、ゲルギエフ、マツーエフという繋がりはけっこう強そうだということは、ピアノ関連の記事を見ているだけでも感じるのだが、いきなりプーチンの話から始まる。

「プーチンは私のコンサートに何度も来ている。チャイコフスキーコンクールのオープニングにも、マリインスキーの新しい舞台の落成コンサートにも…」

マツーエフは "the presidential council on culture"(文化面での大統領諮問委員会?)の一員で、例えば、子どもの音楽教育をプーチンに進言したことで、4歳からの幼児音楽教育がモスクワの Central Musical School で始まった、というようなことがあったらしい。

また、文化相からは「グランド・ピアノ・コンペティション」や音楽祭などにも資金支援があるようだ。

ロシアへの音楽面の貢献もアピールしていて、50台のスタインウェイを購入するための活動などもやったらしい。(本人の持っているピアノはヤマハらしいが…)

ロシアのコンサートホール事情が垣間見えるような話もある。ちゃんとした空調などが整ったホールは5つしかないそうで、地方などのホールではピアノのメンテナンスが行われずにすぐに使えなくなったりするらしい。外から見ていると、バレエも上演できる大きくて立派なホールしか見えないが…。


🎼文化省との意見の違い?


マツーエフは2012年から文化省の "public council" の一員だったが、最近そこから抜けたとのこと。そのウラには、いくつかのゴタゴタ?があったようだ。ニュース記事(↓)にもなっている。

✏️映画「マチルダ」巡る過激な抗議行動、ロシア当局は断固阻止へ

✏️ロシアボリショイバレエ団の「ヌレエフ」延期、文化相が関与か

ちなみに彼の奥さんはボリショイバレエ団のプリマ Yekaterina Shipulina で、上の「ヌレエフ」にも出演予定だったらしい。

でも、文化省とは仲良くしないと、「グランド・ピアノ・コンペティション」への資金援助などなくなったりしないのだろうか? そういえば、このコンペティション、次回開催の気配が今のところない…。


🎼ラフマニノフの別荘


マツーエフは、スイス、ルツェルンにあるラフマニノフの別荘 "Villa Senar"(セナル荘)を購入するように、プーチンに進言したという話も出てくる。

ラフマニノフの別荘というのはけっこう大きな資産(25億円ちょっと)で、10ヘクタールの土地に2つの邸宅と庭があり、湖畔には桟橋もあるらしい。

これを全部管理するのは大変だが、いまのところラフマニノフ財団が管理していて、少なくとも蔵書?(archive)や自筆譜など?(manuscripts)とピアノはオークションなどにかけられることはないとのこと。ただ、その他はどうなるか分からない。ラフマニノフの孫アレクサンドルの死後、遺産相続問題やスイスの法律などがからんでかなりもめているようだ。

マツーエフの希望・期待は次のようなものだ。

「(そのままの状態で保存して)訪問者に開放し、記念館を作り、音楽愛好家の『聖地』のようなものにしたい」

そんなことが起きているのはまったく知らなかったのだが、調べてみる(↓)と2013年ころからの話のようだ。さて、どうなるのだろう…。

✏️ラフマニノフの別荘を獲得せよ

(つづく:たぶん明日?)







早くも次の曲!?シューベルトのピアノソナタ第18番 ♪

現在、まだベートーヴェンのピアノソナタ3番の第2楽章を練習中であるが、早くも次の曲を決めてしまった。今回は複数の候補曲からあれこれ考えて…という訳ではなく、ほとんど「衝動買い」的に決めてしまった。

発端は、たまたまトリフォノフの弾くシューベルトのソナタ第18番(↓)を YouTube で聴いたこと。もともと美しい曲だとは思っていたのだが、トリフォノフがこんなにも優しくきれいな音で弾いているのが、ちょっとした驚きだった…(^^;)♪

Daniil Trifonov plays Schubert: Sonata no. 18 in G Major

※追記(10/6):すみません…この動画はスマホでは視聴できないようです。代わりと言っては恐れ多いのですが、このソコロフ(↓)もなかなかいいです…(^^;)♪

Sokolov - Schubert Sonata D.894.wmv

で、聴き入っているうちに「あれっ?この曲、もしかしたら自分でも弾けるんじゃない?」などと突然思ってしまったのだ。何の根拠もなく…。で、さっそく楽譜(↓)を見ながらもう一度聴いてみる。…ん〜、何とかなるかも…?

SchubertD894.png


でも、《ピアノソナタ難易度マップ!》で確認すると、難易度は「28段階難易度」の23と、かなり難しい。

とはいえ、難易度の数字が高くても何とかなった曲もあるし、逆に難易度は低いのにほとんど歯が立たなかった曲もある…ということは何度も経験している。なので「物は試し」ということで、まずは最初の3ページほど試し弾きをしてみた。

何度か弾いているうちに、これは「何とかなる」範囲内であるという気にだんだんなってきた。そして、昨日ついに次の曲はこれ(ソナタ全曲は無理なので第1楽章だけ)で行こう!と決めてしまったのだった…。

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ところで、ベートーヴェンの3番が「まだまだ」という状態にある。少なくともあと2週間くらいはかかりそうだ。でも、シューベルトを試し弾きをして感触がよかったので、早く始めたい…。どうしよう?

ここで突然、いい案を思いついた!「2曲同時並行で練習」!

といっても、2曲とも全力で…は無理。なので、ベートーヴェンを時間をかけてきちんと仕上げることは継続する。同時に、シューベルトの譜読みをあまり時間をかけずにやる。そのうちベートーヴェンが終わったらシューベルト1曲に全力投球をする…という構想である。

それと、実は、シューベルトのソナタは「繰り返し」が多くて長いものが多い。この曲も第1楽章だけで14分ほどかかる(上のトリフォノフの演奏で)。なので、シューベルトの方は「きちんと仕上げる」をちょっと「棚上げにして」?和音で綺麗に弾く練習を中心にしたいと思ったりしている。和音連打の練習にはもってこいの曲??

若干「サボリ」のにおいがしないでもないが、要は「気楽に」「ゆるい気持ちで」取り組んでみようと思っている。結果的にどのくらい仕上がるかはあまり考えずに(目標を設定せずに)やってみるのも、たまにはいいのではないだろうか…?

最低限、好きなフレーズを美しく、トリフォノフのようにとまでは言わないが、少なくとも自分で気持ちいいと思えるくらいに弾くことは「目先の目標」としては持ちたいが、あとは「成り行きまかせ」ということで…(^^;)♪

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好きな曲を好きなように弾く(練習する)というのは、アマチュア・ピアノ愛好家の特権かもしれない。

その代わり、ということでもないのだが、ベートーヴェンの方は「自己満足」レベルを超えられるように頑張りたいと思っている。

季節もしだいに「芸術の秋」という雰囲気になりつつあるので、夏の疲れ?をベートーヴェンとシューベルトのソナタで癒すことにするか…。

ピアノの練習は「癒し」にはならない…(^^;)?