ベートーヴェンのピアノ曲:INDEX

ベートーヴェンのピアノ曲について、これまで調べたことや練習して感じたことをリンク集という形でまとめた。(随時追加予定)

 ベートーヴェンに関する話題など


《ポゴレリッチ18年ぶりの録音はベートーヴェン!:IDAGIO限定》
2016年11月02日:ネット限定でピアノソナタ、22番と24番を…

《LFJ:フランソワ=フレデリック・ギィのベトソナ ♪!?》
2017年05月07日:ドイツ音楽(ベートーヴェン)が得意なフランス人ピアニストというので気になってLFJで聴いてみた…

《キーシンのグラモフォン移籍第1弾が8月にリリース♪「ピアノ・マスターズ・シリーズ」のトップ!》
2017年06月24日:キーシンがグラモフォンに電撃移籍して最初のCDが『ベートーヴェン・リサイタル ~《月光》《熱情》《告別》他』…

《エマニュエル・アックス:ベートーヴェンのピアノ協奏曲に感動♪》
2017年06月26日:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のビデオサイトが無料になったというので聴いてみたアックスの協奏曲第3番が絶品であった、久しぶりの音楽的感動 ♪…


 練習した曲:選曲理由、分析、弾き方等


《1年間の練習を振り返る》
最初にやったベートーヴェンがピアノソナタ第8番「悲愴」の第2楽章、続いて第3楽章。この2つの楽章で2013年の後半半年間かかった…

《ベートーヴェン「悲愴」ソナタ完了?》
「悲愴」ソナタ、どうしても全楽章をやりたくて、1年後に無謀にも第1楽章に挑戦したけれど…

《ベートーヴェン:ソナタ27番 第2楽章の構造》
ソナタで弾けそうな楽章はどうしても緩徐楽章になってしまう、でもベートーヴェンの緩徐楽章は割と好きだ。アナリーゼの真似事をやってみた…

《近況:ベートーヴェンのソナタ第25番2楽章譜読み中》
この舟歌のような緩徐楽章もお気に入りだ …

《3月の曲はベートーヴェンのピアノソナタ13番 ♪》
《ベートーヴェン:ソナタ13番、第2楽章追加で基礎練習 ♪》
《ベートーヴェン:ソナタ13番、無謀にも第3楽章追加!》
《ピアノのヴォイシング、ボイシング、voicing…?》
《ベートーヴェン:ソナタ13番最終楽章アナリーゼ?》
ピアノソナタ第13番は、第1楽章だけやるつもりがどんどん調子に乗って、とうとう全楽章をやってしまった。といっても、仕上がりレベルはかなり低かった…

《次の曲はベートーヴェンのソナタ第3番の第2楽章 ♪》
《ベトソナ第3番第2楽章:なんちゃってアナリーゼ?》
またしても緩徐楽章…。そろそろテンポの早い曲もなんとか弾けるようになりたいのだが…

※参考:[ピアノ練習履歴]


 ベートーヴェンのピアノ曲(選曲のために)


《ベートーヴェンのピアノ・ソナタ:チェック結果 ♪》
2015年02月20日時点:ベートーヴェンのピアノソナタを全曲・全楽章チェックして選んだ練習候補の楽章一覧(弾きたい・弾けるかも:感触レベル)…

《ピアノソナタ難易度マップ!》
モーツァルトからリストまで11人の作曲家のよるピアノソナタの難易度マップ

SonataNan.png
Mo:モーツァルト
Be:ベートーヴェン
Sb:シューベルト
Ch:ショパン
Sm:シューマン
Br:ブラームス
Me:メンデルスゾーン
Pr:プロコフィエフ
Sc:スクリャービン
Ra:ラフマニノフ
Li:リスト








シューベルトのピアノ曲:INDEX

シューベルトのピアノ曲について、これまで調べたことや練習して感じたことをリンク集という形でまとめてみた。(随時追加予定)

 シューベルト:弾き方のヒント


《シューベルトのピアノソナタを理解する:吉田秀和さんの言葉》
シューベルトにとって、音楽は、言葉の深い意味で、「回想」であり、作曲とは何かを想い出すことにつながっていたのではなかろうか?

《シューベルトのピアノの弾き方》
内面世界の感情表現を、歌うように、あるいは朗読するように、あくまでも澄み切った清潔な音色で、テンポをきちんと守って弾く「透明な快い演奏」である

《村上春樹が語るシューベルトのピアノ・ソナタ》
彼は心に溜まってくるものを、ただ自然に、個人的な柄杓(ひしゃく)で汲み出していただけなのだ

《ピアニストが解説する「ピアノの名曲:聴きどころ弾きどころ」♪》
シューベルトの音楽には「インティメートの雰囲気」が必要で「音の中の静けさをつくる、聴く」ことができなければ弾けない。「いい瞬間、いい音色、いい静けさ」をどうやって作り出すか…

《リュカ・ドゥバルグのリサイタル、凄かった!♪》
これまでに私が感じてきた(とりとめのない?)シューベルトとはまるで違う印象。少し早いテンポで、やや感情の起伏の激しいシューベルト


 練習した曲:選曲理由、分析、弾き方等


《近況:次はシューベルト即興曲 Op.142-2》

《近況:次の曲もシューベルト、D946-2 ♪》

《シューベルト:ピアノソナタ14番第1楽章の分析?&練習計画》

《シューベルトのソナタ14番は暗くない!:管弦楽的な魅力 ♪》
…それは、この曲が「さすらい人」幻想曲と同じように「管弦楽的」であるということ。つまり、シューベルトはここでピアノの制約を超えたオーケストラ的な表現を試みている…

《シューベルト:ピアノソナタ18番第1楽章なんちゃってアナリーゼ ♪》

※参考:[ピアノ練習履歴]


 シューベルトのピアノ曲(選曲のために)


《シューベルトを弾くとしたら…(選曲準備1)》
即興曲や楽興の時など

《シューベルトのピアノソナタ:予習》
ピアノソナタの有名度・お気に入り演奏など

《シューベルト:ピアノソナタ14番:出だし順調 ♪》
シューベルトのピアノソナタの人気投票

SchubertSonataRank.png

《ピアノソナタ難易度マップ!》
モーツァルトからリストまで11人の作曲家のよるピアノソナタの難易度マップ

SonataNan.png
Mo:モーツァルト
Be:ベートーヴェン
Sb:シューベルト
Ch:ショパン
Sm:シューマン
Br:ブラームス
Me:メンデルスゾーン
Pr:プロコフィエフ
Sc:スクリャービン
Ra:ラフマニノフ
Li:リスト








現代のピアノソナタ(2)ジュリアン・コクラン

「現代のピアノソナタ」探索シリーズ(になるといいな?)第2弾は、オーストラリア(イギリス生まれ)の作曲家、ジュリアン・コクラン。

《コクラン国際ピアノコンクール:完全オンライン・年齢制限なし》でも少し紹介したが、ジュリアン・コクラン(Julian Cochran)は1974年生まれの作曲家。数学者でもあるらしい。コクラン国際ピアノコンクールのサイトに簡単なプロフィールが載っている。

Cochran.png

それによると、作風は「ロマンティシズムの美学と20世紀初めのスタイルを織り交ぜたもの」とある。また「その独創的な音楽言語はリスト、ショパン、バラキレフ、プロコフィエフ、ラヴェルのピアニスティックな伝統を引き継ぐものである」とも書いてある。…のだが、ずいぶん幅広いので正直なところよく分からない。

また「初期作品は印象派の影響、後期作品は東欧のクラシックや民謡の影響」を受けているという説明が、英語のWikipedia に書いてあるが、こちらの方が分かりやすいかも…。

pia small.png

上のプロフィールページには、コクランのピアノ作品の一覧表と楽譜サンプル(PDF→作品の半分くらい)、いくつかの音源が掲載されている。

ピアノ作品は次の通り。ピアノソナタは2つあるが、ネットに音源があったのは1番のみ。

Animation Suite No. 1 〜 5
Fantasy
Fire Dance
Maelstrom
Mazurka No. 1 〜 5
Piano Sonata No. 1
Piano Sonata No. 2
Prelude No. 1 〜 10
Romanian Dance No. 1 〜 6
Russian Song
Russian Toccata
Scherzo No. 1 〜 4
Skazka
Valse No. 1 〜 2


pia small.png

ピアノソナタ第1番は3つの楽章からなる短い(約10分)作品。カッコ内は演奏時間。

Julian Cochran - Piano Sonata No. 1 I. Con gran espressione(3:35)
Julian Cochran - Piano Sonata No. 1 II. Largo - Moderato(1:58)
Julian Cochran - Piano Sonata No. 1 III. Presto(4:18)

この音源は、コクラン国際ピアノコンクールで入賞した高橋絵里子さんによるもの。

最初聴いたときは、やや派手な第3楽章以外、それほど印象に残らなかったのだが、何度か聴いているうちに第1楽章もなかなか味わい深いような気がしてきた。静けさの中から立ち上がる、階段状のアルペジオ風な雰囲気はいい感じだ。

第2楽章は今ひとつつかめないうちに終わってしまう…(^^;)。第3楽章の面白いリズムが気に入ったのだが、楽譜を見ると4分の6・7・8が入り混じっている。中間部の Andante もきれいだ。

参考までに、各楽章の冒頭部分の楽譜を載せておく(↓)。

Cochran1.png

Cochran2.png

Cochran3.png

pia small.png

今回ちょっと思ったのは、現代音楽というのは一回聴いたくらいではなかなかその良さが分からないのではないか?ということ。もしかすると、現代音楽に限ったことではなく、初めて聴く曲は同じなのかもしれないが…。

おまけ。下記の小品もそれぞれに良さがあると思う。それほど難しくない曲もありそうなので、発表会などで使われてもいいのかもしれない。

Julian Cochran - Rumanian Dance No. 4
JULIAN COCHRAN - Prelude No. 8
Julian Cochran PRELUDE NO. 2


【関連記事】
《現代ピアノ音楽作曲家探索:コンテンポラリなピアノソナタ ♪》
《現代のピアノソナタ(1)ニコラ・バクリ》
〈Contemporary ピアノ音楽作曲家:list〉







現代ピアノ音楽作曲家探索を少しやってみて…

9月末から、ピアノ曲を作っている現代(コンテンポラリ)作曲家の探索をボチボチとやっている。

《現代ピアノ音楽作曲家探索:コンテンポラリなピアノソナタ ♪》
〈Contemporary ピアノ音楽作曲家:list〉

PianoNote.png

これまでのところ、お気に入りの作曲家や作品は見つかってないが、「これいいかも…」程度の曲はいくつかあった。

今までにチェックした作曲家は18人。あと何人いるか数えてみたら83人もいた! 全部で101人もいたわけだ。これは無謀なことを始めてしまったのかもしれない…(^^;)。

とはいえ、面白い発見(単なる自分の無知の発見?)もときどきあるし、もともと興味はあるので、気分まかせでボチボチ続けたいと思っている。ここまでのトピック(感想)をいくつか…。


🎼 もう少し聴いてみたい作曲家


18人中、少し気になった、というかもう少し聴いてみたいと思った作曲家が何人かいる。

Lera Auerbach (born 1973)
Nicolas Bacri (born 1961)
Dimitrije Bužarovski (born 1952)
Julian Cochran (born 1974)


レーラ・アウエルバッハは以前一度聴いているので今回はチェックしてないが、気になっている作曲家である。ピアノソナタの音源を探して聴いてみようと思っている。

《レーラ・アウエルバッハ:マルチタレントな作曲家/ピアニスト》

ニコラ・バクリのピアノソナタは《現代のピアノソナタ(1)ニコラ・バクリ》の記事に書いたように、ちょっといいかも…と思っている。

ディミトリー・ブザロフスキは小曲(ノクターン)を聴いた範囲ではわりと好みであったのだが、もう少し他の曲、とくにピアノソナタを聴いてみたいと思っている。

Dimitrije Bužarovski, klavir / D. Bužarovski – Nokturno op. 49. Seci momi rusi kosi
Dimitrije Bužarovski, klavir / D. Bužarovski – Nokturno op. 52. Da li pametviš Milice

ジュリアン・コクランは「初期作品は印象派の影響、後期作品は東欧のクラシックや民謡の影響」を受けた作曲家ということで、作品は聴きやすいのだが、何か物足りなさも感じる。

JULIAN COCHRAN - Prelude No. 8
Julian Cochran PRELUDE NO. 2


🎼「現代音楽」は聴き慣れてきた?


ルチアーノ・ベリオのピアノソナタを聴いたとき思ったこと。いわゆる「現代音楽」だな〜「聴き慣れた」感があるな〜。「既聴感」とでも言うのだろうか?

Luciano Berio - Piano Sonata

ある意味「耳タコ」状態なのだと思う。そんなにたくさん聴いてきた訳ではないが、どこかで聴いた「現代音楽」と同じだと思う感覚はある(たぶん区別はつかないが…)。ほとんどの場合、不快感しか感じないし、もう一度聴きたいとはまったく思わない。

かっこ付き「現代音楽」、つまりシェーンベルクとかジョン・ケージだとかの時代の音楽は「実験音楽」だと思う。音楽史的には意味があるのだと思うが、少なくとも私の耳には「音楽としての鑑賞の対象」には聴こえない。

同じ感覚は、アルド・クレメンティの曲(↓)を聴いたときにも感じた。どうも、私は「現代音楽」を好きじゃないようだ。

Aldo Clementi: Variazioni per pianoforte (1999)


🎼 なぜ「コンテンポラリ」の探索か?


なのになぜ「コンテンポラリ作曲家」の探索なのか? バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ラヴェル、ドビュッシー…を楽しんでいればいいではないか?

それはたぶん、シェーンベルクの「12音音楽」から1世紀もの時が経とうとしている現代において、その「今」に生きる作曲家たちはなにかしら「新しい音楽」を見つけているにちがいない、と思うから。そして、その「進化した音楽の美」を少しでも味わいたいから…なのだと思う。

ただ、「現代音楽」は好みじゃない、と言いながら、でも一方で「新古典」的な「昔風」の曲もなかなかいいもの(好みの曲)には遭遇しない。

例えば、上にあげた「印象派風」のジュリアン・コクランの小曲は悪くないし聴きやすい…のだけれど、どうもピンとこない。

ここはジレンマなのか? いや、いわゆる「現代音楽」ではない、「昔風」でもない新しいピアノ音楽が存在するはずだ…と思う。でも、それを見つけ出すだけの「耳」が自分にあるのかどうか?…という問題もありそうだが…(^^;)。


🎼 アルトゥール・シミーロとニコラス・マッカーシー


ちょっとしたトピックスを…。

ブラジルのアルトゥール・シミーロ(Artur Cimirro、1982〜)という作曲家。これといった作品は見つからなかったのだが、検索でこんな記事(↓)が引っかかった。 

✏️Anything is possible(なんだってできる)――“左手のピアニスト”ニコラス・マッカーシーがデビュー・アルバムをリリース

ニコラス・マッカーシーというのは、少し前に左手のみのピアノ奏者として初めてイギリス王立音楽大学を卒業したということで話題になったピアニストである。

上の記事は、昨年1月にデビューアルバムを出したときのインタビューである。そのアルバムが『ソロ~左手のためのピアノ編曲集』で、その中のスクリャービンの2つの練習曲(作品8の第12番〈悲愴〉と作品2の第1番)を編曲したのがアルトゥール・シミーロだそうだ。



ちなみに、ニコラス・マッカーシーはデビューアルバムを出したあと、日本にも来ている。

✏️ぶらあぼ記事
✏️奇跡のピアニスト ニコラス・マッカーシー 都内の小学校訪問

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…という感じで、あと83人、ボチボチ探索を続けたいと思っている。







現代のピアノソナタ(1)ニコラ・バクリ

「現代のピアノソナタ」探索シリーズ(シリーズにまでなるかどうか?)第1弾は、フランスの作曲家、ニコラ・バクリという人。

ニコラ・バクリ(Nicolas Bacri)は1961年11月23日パリ生まれ、1983年に「ローマ大賞」を獲得した「フランスで最も嘱望される作曲家」とのこと。

「ローマ大賞」って、あのラヴェルが何回も落選した有名な賞?1983年にあったの?…と思って調べたら、元祖「ローマ賞」は1968年に廃止されたが、1971年から「奨学金給付生の選定」という形でなかば復活しているらしい。(Wikipedia による)

詳しくは、本人サイトと言いたいところだが、フランス語なので読める方はどうぞ…(^^;)。日本語では、下記サイトに簡単な紹介と主要作品リストがある。PTNAのピアノ曲事典にもピアノ曲が紹介されている。

✏️ニコラ・バクリ Nicolas Bacri (1961 - )
✏️PTNA:バクリ, ニコラ Bacri, Nicolas [ フランス ] 1961 -

下記写真は"Nicolas Bacri : Piano Music"というCDのブックレットからお借りしたもの。右がバクリ、左はピアニストのエリアンヌ・レイエ(Eliane Reyes、ベルギー、1977〜)。

ElianeReyes NicolasBacri.png

pia small.png

バクリの作風は一言で言うのが難しいようだ。彼の "Notes étrangères" という本では、自分自身の音楽について以下のように言っているらしい。(「∵」=「なぜならば」)

私の音楽は…
ネオ・クラシカルではなくクラシカルである。
∵時を超越した "Classicism" の側面(表現の厳密さ)を持っているから。
ネオ・ロマンティックではなくロマンティックである。
∵時を超越した "Romanticism" の側面(表現の濃密さ)を持っているから。
モダニストである。
∵時を超越した "Modernism" の側面(表現の領域の拡大)を持っているから。
ポストモダンである。
∵時を超越した "Postmodernism" の側面(表現技術の混合)を持っているから。


よく分からないが、あえてまとめると、

音楽表現において、クラシカルな厳密さ、ロマン派の濃密さ、モダニズムやポストモダニズムがやったような表現技術の多様化やその組み合わせを取り込んでいる。

…ということだろうか? 現代の音楽のあり方というのは、過去の音楽とは違うものを創り出すということではなく、過去の音楽のすべての積み重ねの上に、すべてを包含した形で新しいものを創り出す、みたいなことなのかもしれない。

なんとなく、ラウタヴァーラの次の言葉を思い出した。

「数千年の西洋音楽の歴史全体を、現代の音楽家は一つの領域として捉えるべきだ」
《ラウタヴァーラ、自らの音楽を語った言葉 ♪》

pia small.png

で、バクリは「ピアノソナタ」をいくつか作曲しているが、主なものは次の2曲のようだ。「第1番」がなぜか見当たらない。

ソナタ/ SONATE Op.105 n°2 [2007/(2008/2010)年] [12'00"]
衝動的なソナタ/ SONATA IMPETUOSA Op.122 n°3 [2011年] [12'00"]


YouTube では第2番しか見つからなかった。(第2番の方が有名ということ?)

Nicolas Bacri : 2ème sonate pour piano, Opus 105

11分ほどの曲。続けて弾かれる3つの楽章から構成されている。

1: Adagio doloroso
2: Scherzo (Vivace non troppo)
3: Allegro moderato alla fuga

CD の解説文によると、曲全体の統一感は、第1楽章の2つのテーマがその後もいろんな箇所で形を変えながら使われていることから来ているとのこと。私自身は、2〜3回聴いた限りでは、それに気づくことはできなかったが…。

個人的な好みでいうと、嫌いではない(「現代音楽」的な嫌味などは感じない)が、すぐに「いいなぁ〜」と思うような曲ではない。ちょっと暗い感じ("doloroso":悲しげに)がそう感じさせるのかもしれない。あえて言えば、スケルツォ部分のテンポの速いところはわりと好みではあるが…。

ちなみに、このソナタは2007年にブリュッセルで作曲され、献呈された Julien Quentin というピアニストが初演している。その後2008年・2010年に改版され、最終版はエリアンヌ・レイエにより初演された。

pia small.png

YouTube にあったその他の曲も聴いてみたが、わりといいなと思ったのはこの(↓)「プレリュードとフーガ」である。ややとりとめない印象もあるが、対位法的なところが気に入った理由かもしれない。

BACRI: Prélude et Fugue, Op. 91 (Eliane Reyes) [Naxos 8.572530]

それと「季節(Les Saisons)」の4曲(秋・冬・春・夏)も、やや甘すぎる(ムード音楽的?)かも知れないが、なかなかいい感じの小品である。

Les Saisons op.123, n°1 Nicolas Bacri , Eliane Reyes : L'Automne
Les Saisons op.123 n°2 Nicolas Bacri, Eliane Reyes, L'hiver
Les Saisons op.123 n°3, Nicolas Bacri, Eliane Reyes : Le Printemps
Les Saisons op. 123 n°4, Nicolas Bacri, Eliane Reyes : L'été

pia small.png

おまけ:バクリのピアノ作品集が NAXOS レーベルから出ている。(ピアノ:エリアンヌ・レイエ)

"Nicolas Bacri : Piano Music"
(バクリ:ピアノ作品集)


収録曲は下記。(参考:NAXOS の紹介ページ

前奏曲とフーガ Op. 91
ピアノ・ソナタ第2番 Op. 105
Diletto classico, Op. 100: No. 1. Suite baroque
Diletto classico, Op. 100: No. 2. Sonatina classica
Diletto classico, Op. 100: No. 3. Arioso barocco e fuga monodica a due voci
2つの抒情的スケッチ Op. 103
小前奏曲
芸術の幼年期 Op. 69 No. 1
十二音によるパルティータ変奏曲 Op. 69 No. 3



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