ピアノ演奏の聴き方の多様性?:アムランのガーシュウィン

少し前の記事《もっと色んなピアノ曲を聴いてみようと思った ♪》でご紹介した Medici.tv から次のようなお知らせメールが届いた。

"Kent Nagano conducts Barber, Gershwin, and Shostakovich — With Charles Richard-Hamelin"

シャルル・リシャール=アムランがガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」を弾くというので、しかも時間としても土曜日の朝8時から(朝食後ゆっくりしている時間帯)だったので、聴いてみることにした。

ショパンコンクールの演奏くらいしか聴いたことがないのだが、なぜかアムランとガーシュウィンという組み合わせがピンとこないので、どういう演奏をするのか興味津々だった。


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感想としては、ある意味「新鮮」な「ラプソディー・イン・ブルー」だった。変な言い方かも知れないが「クラシカルな」演奏という印象。「端正」な?ガーシュウィンと言ってもよい。

個人的にはもう少しノリのいい、はじけた、ジャズに近い演奏の方が好みではあるが、これはこれでなかなか聴きごたえのある演奏である。「この曲はクラシック音楽だったんだ」と思ったりもした…(^^;)?

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で、ここでちょっと面白かったのが、ウチのカミさんの感想。

カミさんはとても良かったと言っていた。演奏会場はスタンディング・オベーションだったのだが、それに近い感じ方だったようだ。演奏の途中では「よく練習したのね〜」なんて、変な賛辞?もつぶやいていた。

まぁ、演奏自体の好みや感じ方は人それぞれなので、それはよいのだが…。面白いのは、カミさんの場合、「ピアノの先生」的な感想がときどき出てくるので、私の方では「へ〜っ、そこなんだ〜」などと感心?しながら聞いていたりする。

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似たようなことが、この少し前にもあった。

8月6日に放映された「クラシック音楽館」で、河村尚子さんが弾くサン=サーンスの「ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22」(パーヴォ・ヤルヴィ指揮 N響)を聴いたときのこと。

私にとっては、あまり聴き覚えのない曲だったのだが、わりと好みの作品だった。…のだが、途中で思わず呟いたのが「ホントはもっといい曲のような気がする…」という一言。

河村さんはわずかのミスもなく一生懸命弾いている。まぁ「うまい」演奏だと言っていいと思ったのだが、なぜか面白くない。曲の良さ・「旨味」みたいなものが今ひとつ伝わってこない。聴いていて心が高揚してこないのだ。

この演奏を一緒に聴いていたカミさんの感想が、アムランに対するものと似ていたのだ。「よく弾き込んでるね〜」「手が小さいのによく弾いてるね〜」「一生懸命だよね…」。

プロなので「一生懸命さ」が表に出てはいけない、という点については、カミさんと私の意見は一致した。…が、カミさんは「良かった ♪」、私は「今ひとつだった…」という点では意見が分かれた。

ちなみに、何となく釈然としない思いを持ちつつ、その後 YouTube でソコロフの演奏で同じ曲を聴いてみた。

Saint-Saëns - Piano Concerto No. 2, Op. 22 (with score, HD)

素晴らしい演奏だった。「もっといい曲」じゃないのかな?と思った私の直感は正しかったと思う…(^^)♪

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それにしても、同じ演奏を聴いても、これだけ感じ方や見方が違うというのは面白い。私にとっては、カミさんのような(元)「ピアノの先生」の意見は、ピアノ練習のポイントという意味で、けっこう参考になったりする。

「姿勢がいいわね〜」「指の形がきれいね〜」「手の重みが鍵盤に伝わってないね〜」「肩上がってる(力んでる)ね〜」等々。ピアノの先生にとっては「音」より前に「形」(弾き方)が気になるものなのだろうか?

ちなみに「ホールでスタインウェイ」のときの写真に写った姿勢が良くなかったので、最近ピアノ演奏の動画を見るときは、私も「姿勢」を気にしたりはしている。







ピアノ演奏の聴き方と感想の言い方?

数日前に、2年前のショパンコンクールの記事(↓)にコメントを戴いた。

《ショパン・コンクール注目ピアニスト:ラトヴィアほか》

こういう(↓)内容である。

 上から目線ですねwwwwwwwww
 皆さんうまかったと思いますが笑笑笑笑


ちょっと意外な感じを持ちながら、自分の記事を読み直してみた。…ん〜、確かにそうかも知れない、と少し反省…(^^;)。

ありがたいご意見であるし、「皆さんうまかった」という点にも異論はない。反論の余地はないのだが、「上から目線」という言葉に若干の違和感がないわけではない。

なので「反論」ではなく、演奏の聴き方や私のスタンスについて少し説明させて戴くことにした。

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その前に「上から目線」の意味を辞書で確認。例えば goo辞書には次のように書いてある。

「俗に、上の立場の者が下の者に対して示す言動。人に対して露骨に見下した態度を取ること。」

なるほど…。私の場合、コンクールのコンテスタントに対して上下関係はないので、後者の「露骨に見下した態度」ということになるのだろうが…。

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まず最初に言い訳?から…。

私がこの記事を書いたとき「見下す気持ち」はまったくなかった。他の記事でもけっこう私自身の感想を率直に書いているが、その場合にも「上から目線」などという意識はない。

単に、自分の「お気に入り」の演奏やピアニストを見つけたくて、いろんな音源とかコンクールの配信を聴いたりして、その感想を自分なりの言葉で表現しているだけである。

なのに結果として、その記事の表現が「上から目線」と受け取られるのはなぜなのか?そこを考える必要があると思った。

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演奏を聴くときの自分自身のスタンスは…。

一人の聴き手・ピアノ音楽ファンとして、いい演奏・お気に入りのピアニストを見つけたいと思っている。コンクールの審査員のような評価能力がある訳ではないので、頼りとなるのは自分の感じ方・好みだけ、ということになる。

で、私が記事に書く対象となるピアニスト(あるいはピアニストを目指すコンテスタント)というのは、「一般聴衆の前でピアノを弾いて何らかの評価を得ようとしている人」だと理解している。

そこにあるのは「演奏家と聴き手」という関係だけである。聴き手というのはいい演奏を聴かせて戴く立場なので、そもそも「見下せる」ような立場にはない。ただ、演奏を選ぶ自由や好きになる・ならない自由は当然持っているはずだ。

念のために言うと、私自身は演奏家たちを「リスペクト」しているつもりだ。「皆さんうまい」と思うし、そこに至る努力には敬意を表する。「うまい」からこそ「一般聴衆の前でピアノを弾いて何らかの評価を得ようとする」道を選んだ人たちだろうと思う。

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じゃあ、その聴き手の一人でしかない私が「あれこれ」書く記事が、なぜ「上から目線」とも受け取られかねない表現になってしまっているのか?

その理由の一つはこういうこと(↓)ではないだろうか?(…と、今回思い当たった)

趣味のピアノを始めて以来、興味を持っていることの一つが「いい演奏」とは?ということである。正確に言うと「私がいい演奏と感じるもの」は何?…ということ。

で、「いい演奏とはこういうものだ!」と納得したいという気持ちがとても強い。

そのため、いいと思った演奏のどこがどういいのか、そうでない演奏のどこに物足りなさを感じたのか、といったことを何とか言葉で表現しようとして記事を書くことが多い。その結果、ピアニストにとっては厳しい言葉になってしまっているのかも知れない。


【参考記事】「いい演奏」考察例
《こんなピアノ演奏が聴きたい!(「いい演奏」再考)》
《ショパン・コンクールの事前審査を聴いて:いい演奏とは》
《いい演奏とは…内田光子さんのドビュッシーを聴いて》

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もう一つ、私に「あれこれ」言われるピアニストたちにとっては気の毒な点があることにも気がついた。

私の「お気に入り」選択基準は自分自身の感性に従っているつもりだが、その「感性」はこれまでの「お気に入り」ピアニストたちの演奏に大きく影響を受けている。それは、アルゲリッチやソコロフやバレンボイムや…の「巨匠」たちだ。

直接、そういう巨匠と比較している訳ではないが、期待する演奏はどうしてもそういうレベルのものになってしまう。結果、厳しい言葉が増えているのかも知れない、とは思う。

ただ一方で、そういう巨匠たちを超える「新しいスター」を待ち望んでいたりもする。

例えば、「耳タコ」になってしまった感のあるショパンを新しい解釈で蘇らせてくれるピアニスト。あるいは、とっつきにくい「現代ピアノ曲」を心から「いいなぁ〜♪」と思わせてくれるピアニスト、など。

ちなみに、現在いちばんの期待の星は、2015年のチャイコンで4位になったリュカ・ドゥバルグだ。

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…と、まぁ「上から目線」と受け取られかねない表現になる理由は少し分かってきたが、申し訳ないけど、このスタンスは今後もあまり変わらないと思う。

なので、「素人のピアノ音楽ファンがまた勝手なことを書いている」と軽く笑い飛ばして戴けるとありがたいのですが…(^^;)。







もっと色んなピアノ曲を聴いてみようと思った ♪

ちょっと前のモヤモヤ記事(↓)で「最近あまり新しい作曲家やピアノ曲を聴いていない」ことに思い当たったと書いた。

《最近のピアノに関するモヤモヤを整理してみると…》

で、自分が練習する「弾きたい(&弾けそうな)曲」を探すことも含めて、少し意識的に色んなピアノ曲を、とくにこれまで聴いたことのない曲を探して聴いてみることにした。

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問題は「探し方」。YouTube にしろ NAXOS にしろ、探すときは「検索」が基本になる。

…が、よく言われることだが、辞書や検索で探せるものは「すでに知っている語彙」の範囲に縛られてしまう。なので「遭遇」とか「セレンディピティ(serendipity)」の可能性はあまり大きくはない。

最近は「関連動画」とか「これもオススメですよ」とか、似たような選択肢を提示してくれるので、少しは「遭遇」のチャンスもあるのだが、それでも最初の検索語や選んだモノの類似・関連の範囲でしかない。

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なので、ピアノ曲の探し方のヴァリエーションを増やしてみようと思った。現在、音楽を聴くときのソースを、なんとなく頻度の多い順に並べてみると…。

①YouTube
②NAXOS(CDライブラリー)
③ストリーミング配信(コンクール等)
④TV(「クラシック音楽館」等)


この中でダントツに多いのは①の YouTube。②の NAXOS はときどきくらいで、③はコンクールのある時期に限られる。④は一応録画しているが、ピアノ協奏曲などがあれば聴く程度である。

そのほか、頻度は極端に下がるが、次の2つがある。

⑤自分の持っているCD
⑥IDAGIO


⑤はまれに聴く程度。⑥の IDAGIO は、ポゴレリッチが18年ぶりに録音したものが「IDAGIO限定」で出るというので、昨年無料会員に登録したものだ。当初は面白がって使っていたが、そのうち使わなくなってしまった。結局、有料会員にならないといいものは聴けない。

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こう見てくると、音源の豊富さから言うと、ソースとしてはやはり YouTube と NAXOS がメインになりそうだ。あとは「探し方」ということになる。

「検索」と「関連動画」などで手当たり次第に聴くというのもあるだろうが、色んなピアニストがリサイタルでとり上げている曲なども参考にしようかと考えている。

あと、今回新たに無料会員に登録してみたのが Medici.tv。コンクールのときは何度かお世話になっているが、これに登録するとある程度のライヴ配信などが聴けたりするようだ。実際に使ってみるのはこれから。

Medici.tv では、例えば今やっているヴェルヴィエ音楽祭(今日まで?)のストリーミング配信をやっていたりするので、日本ではなかなか聴けないピアニストやピアノ曲と出会えるかも知れない。

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それから、以前「現代ピアノ曲」をもっと知りたいと思って探したことがある(↓)が、今回はバッハ以前から現代まで幅広く聴いてみたいと思っている。

《「いま」に生きる作曲家の音楽を聴こう!》
〈【現代ピアノ曲】外国人作曲家〉
〈【現代ピアノ曲】日本人作曲家 〉

また、小川典子さんが言われていた「やはりピアニストはベートーベンからシューベルト、シューマン、ブラームスあたりまでの作品に戻っていく」(↓)という意見にも一理あるとは思うが、むしろそこからいかに「発展的に」踏み出すかということが大事なのではないかと思っている。それを「聴く側」から追求したい、と言ったら少し大げさになるが…(^^;)。

《小川典子'新'審査委員長の意気込み:浜松国際ピアノコンクール》

まぁ、楽しみながらボチボチと…(^^) ♪







最近のピアノに関するモヤモヤを整理してみると…

このところ、連日の暑さのせいもあるのだろうが、カラダもココロも今ひとつシャキッ!としない…。またしても例の?「モヤモヤ」が漂っている感じだ…。

練習の進み具合も今ひとつ、"My Piano Life" としての充実感もあまり感じられない…。

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ちなみに、上の挿絵は、初代「モヤモヤ」キャラクターである「くまのプーさん」(2016年4月登場)。その由来は《ピアノ練習の方向性?(悩み・もやもや…)》に。

最近は、下の「モヤモヤおじさん」を使うことが多い(2016年7月登場)。ちょっと気に入っているかも…。まぁ、どーでもいいことですが…(^^;)。

ついでに、文末にこれまでの「モヤモヤ」記事リンク集を作ってみたので、おヒマな…じゃなく興味ある方はどうぞ…(^^;)。去年がやたらと多いことが分かった。悩んでたのか…?

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で、今回の「モヤモヤ」はというと…。

一つには、やはり今やっているモーツァルトのソナタ(K.570 第1楽章)の進み具合がパッとしないことなのだろうと思う。

《近況:改めて基礎が大事なことを痛感して…》にも書いたが、モーツァルトには基本的なパターンがたくさん出てくる。それこそ、ツェルニーにも出てきそうな音型が実にうまく使われている。なので、一見するとそれほど難しいとは見えない。でも、弾いてみると弾けない…。

しかも、これまで「基礎訓練」らしいものをほとんど経験せずに来てしまった私としては、この曲の中で基礎練習をしようと思っているわけだが、その練習にはけっこう時間がかかるようで、なかなか進歩を感じられない…。

難しい曲の場合にはいくつかの「難所」があって、最初はどうにもならないのだが、難所攻略のあの手この手を考えながらやっているうちに少しずつ弾けるようになる。その「進歩」のプロセスが嬉しいものだ。

ところがモーツァルトの場合には、一見すると「難所」はなさそうなのだが、私にとっては、ある意味すべてが「難所」なのだ。で、その「難所」を攻略するには、どうも地道な練習しかなさそうなのだ…(^^;)。

…といった状況が、それなりにストレスになっているのかも知れない。

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もう一つの「モヤモヤ」は、「弾きたい(&弾けそうな)曲」が思い当たらなくなってきていることにあるのではないか?と思っている。

これまでにも「選曲」に苦労したことはない訳ではないのだが、候補曲はそれなりにあって、その選び方などで悩んでいたことが多かった。…ところが、このところ「この曲弾きたい!♪」というのがあまりないのである…。

弾きたい曲のうち弾けそうなものは弾いてしまった…、という訳でもないと思うのだが。

一つには、「ホールでスタインウェイ」の経験から、もう少し「自分でコントロール」できる曲を弾いた方がいいのかもしれないと思い始めていることがあるだろう。

今年の目標として、少し難易度の高い曲にも挑戦しようと思っていたのだが、コントロールして弾くためには、当然だが少し難易度を下げる必要がある。

そうすると、「好きな曲で弾いてみたいと思うけどとても無理」という曲は候補にさえ入らないことになってしまう。早い話が、ベートーヴェンの後期ソナタなどは最初から除外することになってしまう。

でも、問題はそれだけではなく、そもそもピアノ曲をそんなに知っている訳ではない、ということに対して、この数年いろいろ聴いたり探索したりしてきたのだが、それがまだまだ不十分なのだと思う…。その原因の一つが次の「モヤモヤ」だと思われる。

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つまり、最近あまり新しい作曲家やピアノ曲を聴いていない、ということ。

ピアノ曲を聴くことに飽きたわけでもない。新しい作曲家やピアノ曲を探すことに興味が失せたわけでもない(つもり…)。

音楽を聴くときには、ほとんどピアノ曲を聴いているが、その頻度や時間が減っているような気がするのだ。で、聴いている曲も、いま練習している曲がほとんどだったりする。

思い当たる理由としては、いろいろ新しいものを探してはみたが、結果的にはそれほどの「成果」がなかったから、というのもあるかも知れない。つまり「お気に入り」の作曲家やピアノ曲がそれほどたくさん見つかったわけではないし、好きな曲を見つけても到底弾けそうもない曲が多かったりする…。

もう一つ、あまり考えたくはないが、「加齢」による感受性の低下?みたいなことも、もしかすると関係しているのかも知れない。新しいものへの興味とか、たとえ興味はあったとしてもそれを追いかけるエネルギーとか行動力が低下したとか…。そういうことも、完全にないとは言い切れない…かも…。

サミュエル・ウルマンの「青春」という詩(こんな(↓)出だし)でも、読み返してみるか…(^^;)?

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる


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おまけ:「モヤモヤ」の履歴。

2017/07/07《「ホールでスタインウェイ♪」の反省:次へとつなげるために…》
2017/05/16《ピアノの「いい音」「いい演奏」再々…考?》
2017/04/05《基礎練習を曲の中でやることの言い訳?》
2016/12/01《改めてピアノの上達とは?…どこを目指すのか?》
2016/09/29《大人のピアノ:選曲・難易度・仕上げレベル》
2016/07/16《趣味のピアノの選曲は悩ましい…》
2016/07/03《ピアノに関するモヤモヤ:久しぶり?》
2016/05/26《ピアノ練習の方向性?(悩み・もやもや…)》
2016/04/24《ピアノについての私的雑感(モヤモヤ?)…》
2015/01/18《「いい音楽・演奏とは?」を考えてみる…》
2014/08/09《雑想:「いい音楽」に関するもやもやした想い》
2013/11/19《雑感》
2013/05/18《「いい音楽」とは》







「ホールでスタインウェイ♪」の反省:次へとつなげるために…

「ホールでスタインウェイ ♪」の日も無事?終えて、そろそろ次の曲を決めたいと思っているのだが、なかなか決まらず悩んでいる。急に暑くなって頭が回転していない?というのもあるかも知れないが…。
《近況:左手小指が腱鞘炎?…次の曲どうしよう?》

暑いといえば、ウチのカミさんも「夏は暑苦しい曲はど〜もね…」「ベートーヴェンとかラフマニノフとかはエネルギー要るからしんどいよね…」なんて言いながら、次の曲を考えているみたいだ。

たしかに、分厚い和音が続く曲とか、パワフルに盛り上げるような曲は、真夏の練習曲としてはしんどいかも知れない…(^^;;)。

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それはさておき、次の選曲のためにも「ホールでスタインウェイ」の反省をしておきたい。

目標としたのは、気持ちよく弾いてホールの響きを楽しむこと。そのために、自分でコントロールして弾く、止まらずに弾く、ということを目指したのだが…。結論から言うと、

①要するに「弾けてない」
②止まるクセは治すべし

…という、まぁ当たり前の「反省」になってしまう。

①は気づかないフリをしながら「自己満足」という言葉で自分を納得させてきた。②は、何とかしなくてはと思いつつ、これまで「棚上げ」にしてきた。

両方とも、「趣味のピアノだし、楽しく練習できていればまぁいいか…」という「甘え」?に起因しているのだろう…、堅いことを言えば…(^^;)。

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とはいえ、「弾きたい曲を楽しみながら弾く」という基本スタンスは変えたくはない。

例えば、「自分の実力で完全に弾けるレベルの曲だけを、人前で弾いても恥ずかしくないくらい(もちろん止まらない)までに仕上げる」というのを基本方針にすると、練習がつまらないもの(or 苦痛…)になってしまいそうな気がするのだ。

下手で不完全だとは分かっていながらも、ベートーヴェンの「悲愴」ソナタが自分なりに「弾けた」と思えたときにはとても嬉しかった…(^^)♪ 仮に「エリーゼのために」を完璧に弾けたとしても、たぶん、それよりも何倍も嬉しかったと思う。

またしても「難しいけど弾きたい曲をそこそこで弾く」か「やさしい曲をできるだけ完璧に弾く」かという問題に戻ってしまいそうだが、実はこの問題への私の回答は前者しかないと思っていたりもする。(でも解決はしてない??)

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で、とりあえずの結論。

もう一度「ホールでスタインウェイ ♪」をやろうと思う(次は半年後 or 1年後?)。で、そのときに「気持ちよく弾いてホールの響きを楽しむ」ことができるレベルの「仕上がり」を目指すことにしたい。なので、今よりも仕上がりレベルを上げたいと思う。

今回は「一度練習した曲」を「ホールで弾くためにもう一度練習」したわけだが、それを最初からセットで(続けて)やる、というイメージだ。中身としては、

「かろうじて弾ける『自己満足』レベルの仕上げ」+「コントロールして止まらずに弾けるレベルの仕上げ」

という感じ。まぁ、ちゃんとピアノをやっている人にとっては当然すぎること…なんだろうと思う。

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…といったことを考えながら次の曲を選んでいるのだが、曲のレベルをあまり下げたくないこともあり、少し悩んでいる。とはいえ、候補としては次の3つくらいに絞られてきた。

①モーツァルトのソナタ
②ベートーヴェンのソナタ
③バッハのコラール前奏曲など

モーツァルトは、いくつか聴いたり試し弾きをしたりして、K.457(14番)かK.570(17番)あたりかなと思っている。ベートーヴェンは、いくつか迷った挙句、やはり夏は暑苦しいから?やめとこうかな?という方向に傾きつつある。

バッハは『バッハ=ケンプ ピアノのための10の編曲』の中から、「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえる」とか「主よ人の望みの喜びよ」などを見ているのだが、ケンプの編曲がちょっと難しくて、どうしようか悩んでいる。

ただ、気持ち的にはバッハのこういう曲を気持ちよく弾けるといいな〜♪などと思いつつ、少し簡単な編曲を探したりもしている。ついでに「G線上のアリア」とか「パッヘルベルのカノン」とかも見ているが、なかなか「ちょうどいい」編曲が見当たらない…。

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練習する曲の選び方も、練習の方向性や仕上げのレベルも「ステージ上のスタインウェイで弾くため」という「イメージできるゴール」があると、とても考えやすくなるような気がする。今回の「ホールでスタインウェイ ♪」体験、本当にやってよかった…(^^)♪

早く練習に取りかかりたいので、今日明日中には次の曲を決めたいと思う。

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