中村紘子さんの訃報に接して


中村紘子さんが亡くなったというニュースが、昨日飛び込んできた。亡くなられたのは、72歳の誕生日(7月25日)の翌日だったとのこと。


oth_det_blog_image1_2194.jpg



アルゲリッチが優勝した第7回ショパンコンクール(1965年)で4位入賞し、日本を代表するピアニストとして長年活躍されたのは周知の事実である。

また、チャイコフスキーコンクールやショパンコンクールをはじめとする国際コンクールの審査員や、浜松国際ピアノコンクールの審査委員長を歴任されている。最近では、浜松国際ピアノアカデミーなどで、更新の育成に励まれていた。

昨年春に復帰されて、これからというときに、この知らせが届いてきたのはとても残念である。



私自身は、残念ながら中村紘子さんの全盛期の演奏は聴いたことがない。いや、どこかで(レコードか何かで…)聴いているはずだが、思い出せない。

最近の(たぶん復帰後の)演奏をTVで少しだけ聴いたことがあるが、やはり衰えは隠せないという感じであった。



個人的には、演奏家としてよりも、これからの日本のピアノ界に活を入れ、引っ張って行ってくれそうな存在として期待していただけに、そちらの方が残念である。

今年の「音楽の友」2月号で、日本のピアノ界に対する辛口の論評をされていたのが記憶に新しい。

《三題噺?暗譜の必殺技、ロシアのピアノ楽派、日本のピアニスト》

いくつか再掲してみると、


「日本のピアノ界にも彼(羽生結弦)のようなスーパースターが出ないものかしら。…(でも)あたりを見渡しても、どうやらそんな若者のいる気配はない」

「ここ数年、我が国のクラシック界は総体的に、この社会の変化のなかで、段々と影が薄くなってきているような不安を感じて仕方がない」


(日本の若手ピアニストに対して)
「国際的な競争に勝てるような資質をもった男子はほとんどゼロ、女子は精神的に幼く『成熟』よりも『カワイイ』を目指すようになってしまった…」


…といった感じ。日本のピアノ界を何とかしたい、という思いが伝わって来る。



いまの、日本の音楽状況をみると、中村紘子さんのような、実績もあり、世界に多くのネットワークを持っておられる人が、こういう歯に絹きせぬ客観的な視点で現状を捉えて、ぐいぐい引っ張っていくというようなことが必須だと思われる。

その大きな「存在感」に期待していただけに、今回の訃報は本当に残念である。心からご冥福をお祈りする。



なお、8月1日(次の月曜日)の「クラシック倶楽部」(NHK BSプレミアム 5:00〜5:55AM)で「中村紘子 ピアノ・リサイタル」が放映されることになっている。

2013年10月20日のサントリーホールでのリサイタルから、バッハのパルティータ2番とショパンのプログラムである。

早速、録画予約をした(朝早いので…)。

それと、恥ずかしながら、有名な著書(「ピアニストという蛮族…」等)を読んでいなかったので、とりあえず図書館にあった3冊(↓)の貸し出し予約をした。

『ピアニストという蛮族がいる』
『チャイコフスキー・コンクール―ピアニストが聴く現代』
『コンクールでお会いしましょう―名演に飽きた時代の原点』







ピアノにしか作れない音楽 ♪という可能性?


高橋アキさんの『パルランド 私のピアノ人生』という本をだいぶ前に読み終わって、感想文を書こうと思ってメモまでは作ったのだが、なかなか書けずにいた。

理由を考えてみると、一つは長いインタビューと過去のいろんな記事を集めた本なので、話題が多岐にわたっていること。もう一つは、文章を読んでなるほどと思ってその曲を YouTube で聴いてみると、音楽の印象(私の感じ方)は違っていたりすること。…などかなと思う。





…とはいえ、音楽やピアノのことに関して、いろいろ面白いことや考えさせられることが多かった(一部は下記記事)。

《ワクワク感のあるピアノ音楽(=同時代の音楽?)を聴きたい》
《一つのピアノの音にすべてを込める…》


今回は一応「読後感想文」ということで書いてみようと思うが、結局は上の二つと同じようなトピックス的な話になりそうだ…。


ベートーヴェン(の音楽)の功罪?


ベートーヴェンの音楽についての高橋アキさんの言葉。

「彼の作品をピアノの上に移すとき、それはごく自然に聴こえる。…ピアノという楽器そのもののために書いていることにもよるのだろう。…それでいながら、音色はまるでシンフォニーのピアノ版とでもいったように実際には出せない音を想像させる。」

「ベートーヴェンは、…広く未来を含めた不特定の「人類」のために、普遍化しうる音楽を刻苦勉励して作曲し続けようとした。」



しかし、のちの人々がベートーヴェンを理想像として、ひとつの「芸術至上主義」のような型を作り出してしまい、それが現代まで「足枷」となってしまっているとアキさんは指摘している。

「…芸術に対する根本の考え方という点では、日本人の作品も含めて、西洋音楽はいまだにベートーヴェンの敷いたそのレールの上を走っているものが多いように私には思えて仕方ない。」

現代に生きる我々は、知らず知らずに囚われてしまっているそういう足枷から自由になる必要がある。

高橋アキさんは、「ベートーヴェンを見直し、新しい価値を発見しつつある」最近のピアニストたちや、現代曲に先入観なく「のってくる」子供たちにその可能性を見出しているようだ。そういう可能性がもっと広がることを期待したい。


ベートーヴェン v.s. サティ


高橋アキさんの好みは「サティ、フェルドマン、それとシューベルト」といったあたりらしいが、この3人の作曲家に共通するのは「女性原理の音楽」であるらしい。

「フェルドマンが三つの音をちょっとずつ変化させながら繰り返しているのと、シューベルトがメロディを長調にしたり短調にしたり、レジスターを変えたり、細かい変化をつけているところ。同じような小さなモチーフをくりかえしくりかえしやっているところなんか、すごくにているんじゃないかと思う。」

サティを代表とするこういう音楽は、「男性的・弁証法的」なベートーヴェンの対極にあると言ってもいいかも知れない。


「今の時代とも合っているんじゃないかしら。…簡単に言うと、弁証法的な作りの音楽の対極にある女性原理の音楽、常に前進!という音楽ではなく、ただよい、たゆたっている優しい音楽。」

…なるほど、と思いつつ、個人的には「弁証法的」なベートーヴェンの音楽が好みである。シューベルトも2曲ほど弾いてみて、今回の選曲候補にサティも入れていたのだが、まだ今ひとつピンとこない。


AKI Stie 2.jpg
「高橋アキ プレイズ エリック・サティ-2」CDジャケット


それはさておき、「サティ」的な音楽は発展途上にあるのではないかと思ったりした。

サティの「家具の音楽」から、ミニマル・ミュージックや「ポスト・クラシカル」などに発展してきたという説もあるようだし、その中のマイケル・ナイマンアルヴォ・ペルトなどは結構いいと思う。

ただ、聴いていてなかなかいいなぁと思いつつも、どうも今ひとつ物足りなさを感じてしまうのだ。なので、この先にもっと大きな発展があり、すごい作品が生まれてくるのでは?と思ったりするわけだ。

でも、それは私自身が「弁証法的」音楽こそ正統な音楽、みたいな「足枷」にどこか囚われているせいかもしれない…。


ピアノにしか作れない音楽


同時代(現代)のピアノ音楽にとても興味がある。ただ、それほど多くの作曲家・作品を知っているわけでもなく、その良さを理解できているわけでもない。

YouTube を聴いて、お気に入り候補の曲を集めてみたりしたこともある(↓)のだが、なかなかこれといった曲と出会えていない…。

《【現代ピアノ曲】日本人作曲家》
《【現代ピアノ曲】外国人作曲家》


この本を読んで、新しいピアノ音楽の一つの可能性を感じた。

それは簡単に言うと、「歌を追いかけるピアノ音楽」から「ピアノという楽器の音・響きを活かした音楽」へ、ということになる。

「歌を追いかけるピアノ音楽」とは、人間の歌が最上の音楽であり、よいピアノ曲(演奏)はそれに近い音楽を作り出せるもの、という方向。この本の中では、次のように説明されている。

「…例えばクラシックのピアノ曲の大部分が、オーケストラや人間の声の代用品の役割をピアノに押しつけて、その足りないところを人間の想像力による錯覚で補わせている…」


それに対して「ピアノという楽器の音・響きを活かした音楽」というのは、ピアノ自体の音や響きをそのまま活かして、その音響を最高の組み合わせで組み立てた音楽、といったイメージである。

そのまま活かすと言っても、もちろんピアノから一番いい音を引き出すこと、その可能性を最大限に活かすことはもちろんである。


具体的な音楽がイメージできている訳ではないが、そういう方向に可能性があるかも知れないと感じたのだ。そう感じたきっかけとなった箇所を、この本から抜き出してみると…。

「個々ばらばらな(ピアノ固有の)音を集めて組み立てていくそのやり方に、新しいピアニズムを感じて感嘆していた…」

「音を聴くことによって考える。それによって新しい感受性がまた開かれていくということが必要なのだ。」

「私にとってドビュッシーは、ピアノという楽器から音響=詩をひきだすための耳を通しての訓練である。」



「ピアノの音響を活かした音楽」はすでにあるのかも知れない。そういうピアノ音楽に出会いたいと思う。



【関連記事】

《読書メモ『パルランド 私のピアノ人生』1》

《読書メモ『パルランド 私のピアノ人生』8(完)》







ピアノ「対称練習法」で左手を強化する♪


少し前に見つけたピアノの練習法で「対称練習法」("symmetrical inversion")というのが気になっていた。で…

「対称練習法」を使ってみようと思った


その一番の理由は、右手と左手とで左右対称の形で練習すると、より器用な右手(右利きの場合)につられて左手の上達が早くなる、というのが科学的に正しい、つまり効果があるような気がしたからだ。

もう一つ、ヴィルトゥオーゾとして有名なマルク=アンドレ・アムラン(マルカンドレ・アムラン)や、かのホロヴィッツも、同じような練習を採り入れているというのも、やってみようと思った理由である。


そして、練習中のラフマニノフの曲(楽興の時 Op.16-5)の左手伴奏が、苦手な「広いアルペジオ」なので、その練習に使えそうなのだ。

その練習法をご紹介する前に、「対称練習法」とは何かを、簡単に説明してみる(私が理解した範囲で)。


「対称練習法」とは


ひと言でいうと「右手と左手とで左右対称に弾く練習法」である。

ピアノ鍵盤の配列(白鍵・黒鍵の形)は、D または A♭を中心にして左右対称になっている(下図)。これを利用して、左右対称の指使いで練習するというものである。

なお白鍵だけの場合、音程の関係を無視すれば、指使いとしては中心はどこでもよいことになる。

KeyMirror.png


簡単な例(↓)。Piano Lesson Hint から借用。

ScaleMirror.png


難しい例(↓)。後述の論文から借用。

ChopinInversion.png


「対称練習法」の効果


その効果は、基本的には「左手にとって難しい箇所を、対称的な右手と一緒に練習することにより、右手の動きにつられながら、左手の機能を向上させる」ことができるということになる。

「ピアノ演奏技巧と脳機能を発達させる対称的練習法」という論文(山口雅敏氏)には、もう少し難しく(学術的、かつ高度な内容で?)書かれている。

「対称的練習法は、人の持って生まれた左右対称という、最も自然な生理機能を利用した訓練法である。対称的(鏡的)に音を反転させて練習することは、脳と左右の指、手を自然な状態で発達させられる効用をもたらす。特に、体得し難い左手への技巧訓練に役立つのである」


本当の趣旨は、ピアノの高度な技術は「指の訓練ではなく頭脳(中枢神経)の訓練」であり、頭脳の訓練には「対称練習法」が効果的である、ということらしい。…が、これ以上は難しくなるので割愛する。


ルドルフ・ガンツによる練習曲集


上記論文には「対称練習法」の好例として、ルドルフ・ガンツ(1877-1972、スイス出身のピアニスト・指揮者・ 作曲家)による練習曲集「Exercises-Contemporary and Special」が登場する。

私には難しすぎて使えそうもないが、興味のある方は上のリンクからどうぞ。

ちなみに、ルドルフ・ガンツは、ラヴェルがピアノ組曲「夜のガスパール」の第3曲 "スカルボ" を献呈した相手だそうだ。


私の対称練習方法(アルペジオ)


まぁ、ここまで読まれた方はすでに想像がついているかもしれないが、一応私がやろうとしている練習方法を書いておく。

ラフマニノフの「楽興の時」の Op.16-5 は、こんな感じ(↓)で3連符の左手伴奏が全曲を通して続く。

Rach16-5-1.png


この左手のパタンを A♭を中心に左右反転したものを右手パートに書いた楽譜がこれ(↓)。
Rach対称練習.png
音の組み合わせは他にもあるので、それは随時ヴァリエーションとして追加予定だ。

これで苦手克服!ということになるといいのだが…♪


おまけ:アムランの動画


最後にアムランが対称練習法をちょっとだけ解説した動画をご紹介。来日した時の日本のTV特集のようだ。4分ちょっと前から2分間弱の短い説明だが、やはり実演には説得力がある。

Marc-André Hamelin - Supervirtuoso Documentary Part 5/10

ちなみに、この動画には他にも面白いものがいろいろ入っている。右手と左手を入れ替えた「編曲」とか、ショパンのエチュード3曲を合成?したトリプル・エチュードとか、カプースチンとか…。







[2016年来日ピアニスト](公演カレンダー6)


2016pianist.jpg
2016年来日予定のピアニストのリサイタル・カレンダーその6(2016/7/26更新→8/10 ユジャ・ワン曲目追加)。

 ※ピアニスト名のリンクは関連記事へ



個人的なメモに近いものなので、開催場所はほぼ関東圏、ピアニストは私の趣味で(一部日本人ピアニストも含む)選んでいる。また、誤記などあるかも知れないので、その辺はご容赦を…。

参考記事:《来年2016年の来日ピアニスト!》

日付ピアニスト公演名・場所・曲目など
9/4ユジャ・ワン神奈川県立音楽堂
スクリャービン: ピアノ・ソナタ第4番
ショパン: 即興曲第2番、第3番
グラナドス: 「ゴイェスカス」op.11から「ともしびのファンダンゴ」「わら人形」
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第29番 op.106「ハンマークラヴィーア」
9/7ユジャ・ワンサントリーホール
スクリャービン: ピアノ・ソナタ第4番
ショパン: 即興曲第2番、第3番
グラナドス: 「ゴイェスカス」op.11から「ともしびのファンダンゴ」「わら人形」
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第29番 op.106「ハンマークラヴィーア」
9/16アンナ・ヴィニツカヤ横浜みなとみらいホール
1部:シューマン…子供の情景、ブラームス…7つの幻想曲
2部:ショパン…24の前奏曲
9/20ホアキン・アチューカロ浜離宮朝日ホール
J.S.バッハ(ヘス編)…主よ、人の望みの喜びよ
ベートーヴェン…ピアノ・ソナタ第10番
ショパン…即興曲第4番《幻想即興曲》/ポロネーズ第6番《英雄》
モンポウ…《12の前奏曲》より第1番、7番《星でできた棕櫚(しゅろ)の葉》、9番
アルベニス…《スペイン》より「タンゴ」(ゴドフスキー編)/《イベリア》より「港」「エル・アルバイシン」
9/28アンドレイ・ググニン浜離宮朝日ホール
ベートーヴェン…幻想曲Op.77/ピアノ・ソナタ第23番《熱情》
リスト…超絶技巧練習曲集
9/30アリス=紗良・オット東京オペラシティ
グリーグ…抒情小曲集より/バラードOp.24~ノルウェー民謡による変奏曲形式による
リスト…ピアノ・ソナタ
10/7アリス=紗良・オット町田市民ホール
グリーグ…叙情小品集より/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード
リスト…ピアノ・ソナタ 他
10/10アーロン・ピルザン武蔵野スイングホール
J.S.バッハ:フランス組曲第1番 BWV812
ショパン:12の練習曲 op.10
エネスク:ピアノ組曲第3番「即興的小品」
10/14シプリアン・カツァリス浜離宮朝日ホール
ベートーヴェン…《エグモント》序曲
プーランク…ノヴェレッテ第3番
リスト…ハンガリー狂詩曲第13番
ショパン…マズルカOp.63‐3
カツァリス…ありがとうショパン/さようならラフマニノフ 他
10/16イリヤ・ラシュコフスキー神奈川県栄区民文化センター・リリスホール
ベートーヴェン…ピアノ・ソナタ第29番《ハンマークラヴィーア》
スクリャービン…ピアノ・ソナタ第7番《白ミサ》
ラヴェル…夜のガスパール
ボルコム…《ピアノのための12の新しい練習曲》より「愛の讃歌
10/17ヴァンサン・ラルデルトッパンホール
ラヴェル…組曲《鏡》より「悲しげな鳥たち」「海原の小舟」/バレエ音楽《ダフニスとクロエ》
ドビュッシー…《映像》第1集
ブラームス…3つの間奏曲/ピアノ・ソナタ第3番
10/19マリアンナ・シリニャン日経ホール
チャイコフスキー…四季
ショパン…バラード第3番・第4番、子守歌 作品57、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ
10/22 ヴァレリー・アファナシエフ紀尾井ホール
ベートーヴェン…ピアノ・ソナタ第1番、23番《熱情》
ショパン…マズルカ第13、17、20、21、25番/マズルカ第29、32、34、40、41、47、49番Op.41‐4、50‐3、56‐2、63‐2、63‐3、68‐2、68‐4
10/26アンドレア・バッケッティ神奈川県青葉区民文化センター・フィリアホール
J.S.バッハ…イギリス組曲第2、5番/フランス組曲第1、5番/イタリア協奏曲
モーツァルト…ロンドK.485/ピアノ・ソナタ第13番
10/28マレイ・ペライア浜離宮朝日ホール
ハイドン…アンダンテと変奏曲Op.83
モーツァルト…ピアノ・ソナタ第8番
ブラームス…《6つの小品Op.118》より第2番「間奏曲」、3番「バラード」/《4つの小品Op.119》より第2番「間奏曲」、3番「間奏曲」/《幻想曲集》より第1番「奇想曲」
ベートーヴェン…ピアノ・ソナタ第29番《ハンマークラヴィーア》
10/28ユリアンナ・アヴデーエワすみだトリフォニーホール
J.S.バッハ:イギリス組曲第2番 イ短調 BWV807
ショパン:バラード第2番 ヘ長調 op.38、4つのマズルカop.7、ポロネーズ第6番 イ長調 op.53「英雄」
リスト:悲しみのゴンドラ、凶星!、リヒャルト・ワーグナー-ヴェネツィア、ピアノ・ソナタ ロ短調
10/29ヴァレリー・アファナシエフ浜離宮朝日ホール
モーツァルト…ピアノ・ソナタ第10番、11番《トルコ行進曲付》
シューベルト…ピアノ・ソナタ第20番
10/31マレイ・ペライアサントリーホール
ハイドン…アンダンテと変奏曲Hob.ⅩⅦ‐6
モーツァルト…ピアノ・ソナタ第8番
ブラームス…《6つの小品》より第2番「間奏曲」、3番「バラード」/《4つの小品》より第2番「間奏曲」、3番「間奏曲」
ベートーヴェン…ピアノ・ソナタ第29番《ハンマークラヴィーア》
11/2アンドレア・バッケッティ 浜離宮朝日ホール
J.S.バッハ…イギリス組曲第2、5番/フランス組曲第1、5番/イタリア協奏曲
モーツァルト…ロンドK.485/ピアノ・ソナタ第13番
11/3ユリアンナ・アヴデーエワ横浜みなとみらいホール
ベートーヴェン…ピアノ・ソナタ第26番《告別》、27番/創作主題による32の変奏曲
リスト…悲しみのゴンドラⅠ/凶星!/リヒャルト・ワーグナー~ヴェネツィア/ピアノ・ソナタ
11/6ユリアンナ・アヴデーエワすみだトリフォニーホール
ストラヴィンスキー…ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ
チャイコフスキー…ピアノ協奏曲第1番 他
11/15イェルク・デームス浜離宮朝日ホール
J.S.バッハ…《平均律クラヴィーア曲集第1巻》よりBWV846、853、865
モーツァルト…幻想曲K.396、397、475
シューベルト…ピアノ・ソナタ第21番
11/15ステファン・シュトロイスニックヤマハホール
シューベルト…即興曲D.935‐2/ピアノ・ソナタ第21番
シューマン…《幻想小曲集Op.12》より「夕べに」「飛翔」「なぜに」
リスト…ピアノ・ソナタ
11/19パスカル・ロジェすみだトリフォニーホール
ドビュッシー…前奏曲集第1・2集
11/17ファジル・サイ 紀尾井ホール
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330、ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付」、ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332、ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333、幻想曲 ハ短調 K.475
11/22アレクサンデル・ガジェヴヤマハホール
11/25レイフ・オヴェ・アンスネス東京オペラシティ
シューベルト…3つのピアノ曲D.946
ドビュッシー…版画
ショパン…バラード第2、4番/夜想曲第4番 他
11/22 アレクセイ・ヴォロディン 浜離宮朝日ホール
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」からの10の小品
メンデルスゾーン(ラフマニノフ編):「真夏の夜の夢」op.75から スケルツォ
メトネル:「4つのおとぎ話」op.35から 第4番 嬰ハ短調
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 op.28
11/26イェフィム・ブロンフマンサントリーホール
《ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN》
バルトーク…組曲Op.14
シューマン…フモレスケ
ドビュッシー…ベルガマスク組曲
ベートーヴェン…ピアノ・ソナタ第23番《熱情》
11/28ニコライ・ホジャイノフ浜離宮朝日ホール
ショパン…アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ/ワルツ第6番《小犬》、9番《告別》、10番
リスト…ヘクサメロン~《清教徒》の行進曲による華麗なる大変奏曲
シューマン…幻想曲Op.17/アラベスクOp.18
12/4ラン・ランサントリーホール
チャイコフスキー:「四季」op.37b
J.S.バッハ:イタリア組曲 ヘ長調 BWV971
ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 op.20、スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31、スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39、スケルツォ第4番 ホ長調 op.54
12/5アドルフォ・バラビーノ浜離宮朝日ホール
未定
12/10イーヴォ・ポゴレリッチサントリーホール
ショパン:バラード第2番 ヘ長調 op.38、スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39
シューマン:ウィーンの謝肉祭の進化 op.26
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36
12/10セルゲイ・カスプロフトッパンホール
J.S.バッハ(ブゾーニ編)…シャコンヌ
ラフマニノフ…コレッリの主題による変奏曲
シューマン…アラベスクOp.18
ドビュッシー…《映像》第1集
プロコフィエフ…ピアノ・ソナタ第7番《戦争ソナタ》
12/16ゲルハルト・オピッツ東京オペラシティ
「シューマン×ブラームス連続演奏会」(第2回/全4回)
シューマン…森の情景/ピアノ・ソナタ第1番
ブラームス…3つの間奏曲/ピアノ・ソナタ第1番








近況:ラフマニノフ「楽興の時」Op.16-5 譜読み開始!


7月20日に「清水の舞台から飛び降りる」?つもりで、ラフマニノフの「楽興の時」の第5曲 Op.16-5 変ニ長調 をやると決めた。

難易度は、28段階の17。試し弾きした限りでは、弾けそうかも…という感触はない。少なくとも「得意パターン」ではないようだ。でも今は、頑張ればなんとかなるだろう…と、思うしかない。

曲の出だしはこんな(↓)感じ。ゆったりとしたいい曲だ。長さは、4ページ、53小節、時間的には4〜5分くらい。


Rach Op.16-5.png



お手本の演奏は、とりあえずこの(↓)ルガンスキーがお気に入りだ。

Nikolai Lugansky Rachmaninov Moment Musical Op. 16 No. 5


テンポがゆったりしているので、それが頼り?なのだが、ルガンスキーの演奏を聴くと、メロディーはたしかにゆったりしているのだが、左手伴奏(広めの3連符アルペジオ)が思ったより速い。

全曲を通して続くので、よほど脱力してラクに正しい弾き方で弾かないともたないだろう。メロディーを際立たせるためには、あまり大きな音を出すわけにもいかない。

最初の課題は、この左手のアルペジオ伴奏がちゃんと弾けるか、ということになりそうだ。まぁ「課題」がはっきりしているということはいいことだ。



今は、指使いを決めながら、曲全体の様子(構造、難しさ→難所候補など)を見ているところである。

ざっと見た感じでは、いくつか指が届かないところとか、2オクターブにわたるアルペジオ(の記号)とか、2:3のポリリズムとか、課題はたくさんありそうだ。

ダブルフラット(♭)とか臨時記号がやたら多い箇所は、譜読みには時間がかかるが、ある程度覚えてしまえば、それ自体はあまり問題にはならないと思う。そもそも、変ニ長調なので♭は5つも付いているので譜読みは大変だ…(^^;)。



初めの譜読み=指使いを決める段階は、ほぼ順調にいっている。仮決めも含めて一通りの指使いを書き込んだところである。あとは、練習が進むにつれて若干の見直しは必要になると思うが…。

早くも練習の作戦(創意工夫)をいろいろ思いついているが、それはもう少し頭を整理してから、うまくいきそうな感触を得てからご紹介したいと思っている…。乞うご期待!?…(^^;)?


【関連記事】

《ラフマニノフを弾くとしたら…》
《ロシアものは難しい…けどラフマニノフに挑戦!?》