近況:シューマン終了!♪「森の情景」は厳しかった…


シューマン「森の情景」との40日間の格闘?が終わった。「修了」と言いたいところだが「終了」としか言えないのがつらい…。

最初は「3. 孤独な花」「6. 宿屋」「1. 入り口」の3曲をやるつもりだったが、とてもそんな余裕はなく、3番と6番の2曲をやるのがやっとであった…(^^;)。


07_Schumann.png


どうだった?
Waldszenen !



今回、初めてシューマンの曲を練習して、なぜだろうと思うことの連続であった。なぜ、簡単そうに見えるフレーズが上手く弾けないのか?指が覚えてくれないのか?暗譜できないのか?

課題ばかりが目立った40日間であったが、それも今後の糧(かて)であると前向きに考えて、いちおう反省文を書いておこうと思う。


終わってみたら難所だらけ!?


いまだに腑に落ちないことのひとつが「難所」である。

いつもは、譜読みの段階で難所になりそうな場所はほぼ確定できる。ところが今回は、最初「難所らしいところはない」などと豪語していたのに、練習が進むにつれて次々と新しい「難所」が出てきたのだ。

練習を終えた今の時点で難所を認定してみると、こんな(↓)感じだが、いずれも最初は普通に弾けるだろうと思っていた箇所なのだ…。

schumannWaldsNAN0.jpg

ここは、上と下の苦手なスタカートが手につかず、真ん中の音も外しがち。ついでに、左手B♭の装飾音符が上手く入らない…。


schumannWaldsNAN1.jpg

上のパターンに加えて、左手にある旋律がまったく弾けなかった…。


schumannWaldsNAN2.png

ここが結果的には最大の難所となった。左手のジャンプするタイプの伴奏は相変わらず苦手である。もちろん、トリルも最後まで苦労した…。


シューマンの曲の不思議さ?


上に書いた次々に出てくる「隠れた難所」?だけでなく、私にとっては、なんとも不思議な体験?であった。

その一つが「暗譜ができない」こと。いつもは、譜読みが終わったあたりから何となく覚え始めて、気がつくといつの間にか暗譜していた、というのが多いのだが…。暗譜が難しい理由はいまだに謎だ。


それから、最初の段階で戸惑ったことの一つが、ときおり登場する不協和音、というか2度のぶつかり。

練習を始めたころは、指使いを探しながら全体を mf で弾くので、汚い音にしか聴こえないのだ。なんでここで音をぶつけるのかなぁ?と思いながら弾いていた。

そのうちに、上の音(旋律)を少し強めに、下の音を弱めに弾くことを覚え、フレーズとしてもある程度弾けるようになると、その良さのようなものも少しは分かるようになったのだが…。

シューマンの曲には、これだけでなく妙な?(個人の感想です…)ヒネリのようなものがあちこちに感じられるような気がする。


とらえどころのなさが魅力?


もう一つの「もやもや」が、どう弾いたら自分の気持ちにしっくりくるのか、なかなか捉えられなかったこと。

もともと、ロマン派には苦手意識がある、というか自分に合うような気がしない。カミさんの表現を借りると「あなたがロマン派の曲をピアノで歌うように弾いている姿は想像できない」ということになる…。まぁ、その通りなのだ…(^^;)。

で、自分なりに優しく弾いたり、テンポを変えたり、いろいろ試してみるのだが、なかなか上手くいかず…。

結局、先週《近況:シューマンをベートーヴェンのように弾く?》で書いたように、男性歌手(たぶんテノール、たぶん狩人)がドイツ・リートを歌っているようなイメージで弾くことにした。

それで、少しは「しっくり感」が増したような気はするが、「腑に落ちる」ところまでは行っていない。シューマンの音楽は、意外と奥が深く、解釈(表現)の幅も大きいのかもしれない。


ピアノの技術的な課題(私の…)


ピアノの練習という視点で、技術的課題をあげるとキリがないが、気になるもの(早く克服すべき点)をいくつか書いておく。

・スタカート、弾む感じの弾き方
・メロディーを歌わせる
・装飾音符
・ペダル(今回は最後までできず…)
・脱力:ラクに弾くこと

まぁ、どれも以前からの課題である。進歩がないなぁ〜とも思うが、それぞれの項目で微々たる進歩はあると信じたいところだ…。



ということで、シューマンはいったん終わりとして、今日から「選曲週間」を始めたいと思っている。が、終わってみて、シューマンの音楽はどうだったのか?

かなり苦労はさせられたが、それでシューマンが嫌いになったかといえば、不思議とそんなことはない。

もともと、聴く曲としても少しとっつきにくさを感じていた作曲家ではあるが、今回たくさん聴いて、自分でもほんの少し弾いてみて、少しは近づけたような気がしている。

自分自身の好みとはややズレているという感じはまだ残っているが、やってみて良かったと思う。聴く方は、お気に入り曲も見つけたことだし…。

《シューマンのピアノ曲:お気に入りベスト10》








エリザベート王妃国際ピアノコンクール:最終結果


エリザベート王妃国際ピアノコンクールのファイナルラウンドが昨夜終わり、最終結果が発表された(?)。

「?」をつけたのは、発表の文やニュース記事は見当たらず(現時点 8:20 では…)、"CANDIDATES" のところに "LAUREATES"(受賞者)というページが追加されていて、それで分かったという次第…。

※8:32頃にアップされたようなので追記。
 ニュース記事 "Lukas Vondracek wins!"
 "Prizes" のページ

※文末にこれまで書いた関連記事を追加していたら、上に書いた "LAUREATES" のページが白紙になっていた! 慌てて確認したら、アドレスが変わっていた(→リンク変更済)。どうも今の時間にドタバタと公式サイトを更新しているようだ。ベルギーは夜中の1時過ぎ…、ご苦労様…。


QEIMC logo.pngmini_Vondracek_Lukas_2315_2859729647.jpg


結果は、次の通り。上の写真は優勝したチェコの Lukas Vondracek 君。(読み方が分からない…)残念ながら日本人の2人は入賞を逃した。ロシアのドミトリー・シシキンも…。クロアチアのアリサオ・ユニリッチは5位入賞。

1位:Lukas Vondracek
2位:Henry Kramer
3位:Alexander Beyer
4位:Chi Ho Han
5位:Aljosa Jurinic
6位:Alberto Ferro

以下 "Unranked" 。

Atsushi Imada
Yoonji Kim
Okada Kana
Dmitry Shishkin
Hans H. Suh
Larry Weng


ファイナルの Video もアップされたようなので、あとでゆっくり聴いてみよう…。

【関連記事】(新しい順)
《エリザベート王妃国際コンクール:ファイナリスト12人の手♪》
《エリザベート王妃国際コンクール:日本人ファイナリスト2人♪!》
《エリザベート王妃国際コンクール:日本人2人セミファイナルへ》
《エリザベート王妃国際音楽コンクール:その過酷さと歴代入賞者》
《エリザベート王妃国際音楽コンクール:候補者82名中日本人は9名》







ロジェ・ムラロ:ラヴェル全曲リサイタル!:6月のクラシック倶楽部


NHK「クラシック倶楽部」の6月放送予定を見ていたら、6月8日・9日の2日連続でラヴェルをやることになっているのを発見。

ピアニストはロジェ・ムラロという人(初めて聞く名前…)。トッパンホールのプロフィールによると「作曲家本人から激賞され、メシアン作品演奏の第一人者として認められた」という有名人らしい。下記写真は「クラシック倶楽部」から借用。


Roger Muraro.jpg


そして、放送予定のラヴェルは、2014年1月にラヴェルのピアノ曲全曲を一夜で演奏するというとんでもない!♪リサイタルの録画のようだ。リサイタルは3時間半で、放送は2日合わせても2時間弱なので全曲は聴けないが、主要作品が並んでいる。

「ハイドンの名によるメヌエット」
「組曲「クープランの墓」」
「夜のガスパール」
「鏡」
「優雅で感傷的なワルツ」
「ラ・ヴァルス」


リサイタルのレポートが伊熊よし子さんのブログにあった。

「非常に集中力のある演奏だったため、聴く側はかなり疲労困憊したが、ムラロはまだまだ弾けそうな様子で、明るく手を振ってステージをあとにした」そうだ…。


録画で2日間に分けて聴くのだから「疲労困憊」はしないと思うが、忘れないように録画予約をしておかなくては…。

「クラシック倶楽部」は毎月の前半の1週間くらい、ピアノリサイタルをやっているので、いつも楽しみにしているのだが、問題は朝の5時からという放送時間である。たまに予約を忘れてしまうのだ…(^^;)。


ロジェ・ムラロというピアニストも、とくにメシアンなども聴いてみようと思っている。また、楽しみが増えた♪







ブラームスを弾くとしたら2:難易度・候補曲…


昨日書いた「もやもや」から少しでも前に進むため、そして次の選曲の参考にするため、ブラームスのピアノ曲を再度調べ始めた。

実際に弾けるかどうかという感触は、来月初めにやる予定の「選曲週間」で試してみるつもりだが、その前準備としての調査である。実際にやったのは、YouTube でいろいろ聴いてみて当たりをつける、楽譜を見てみる、難易度を確認する、などである。

10_Brahms.png


Brahmsです
 よろしく♪




最初に、難易度でいつもお世話になっている「あるピアニストの一生」のサイトのブラームスのページで、作品の一覧をざっと見た。以前に見たときと同じで、難易度で見ると私が弾けそうな曲は一つもない。

中級程度で弾ける曲としては、op.76、op.116〜119、op.39(ワルツ集)あたりにありそうだ、というネットの記事を見かけたので、それに従うことにした。

その前に、3曲のピアノソナタもざっと聴いてみた。緩徐楽章あたりは比較的やさしいのでは?という淡い期待をもって…。結果としては、難しすぎてとても無理という結論となった。


ブラームスのピアノ曲の難易度

(後期作品を中心に)

まず、上にあげた「ブラームスのページ」から28段階での難易度の一覧をコピペしておく。あわせて、ヘンレ社の楽譜カタログ(op.76の例)に記載されている9段階での難易度(等級)も参考につけてある。

ワルツ集は、ヘンレ社の難易度のみ記載。ヘンレ社の難易度(等級)については下記記事参照。

《J.S.バッハ:平均律曲集の難易度(ヘンレ社など)》


8つの小品 Op.76

1 カプリチオ:25(等級 6/7)
2 カプリチオ:25(等級 6)
3 インテルメッツォ:19(等級 5)
4 インテルメッツォ:20(等級 5/6)
5 カプリチオ:25(等級 6/7)
6 インテルメッツォ:20(等級 5/6)
7 インテルメッツォ:18(等級 5)
8 カプリチオ:23(等級 6/7)


二つのラプソディー Op.79

第1番:24(等級 6/7)
第2番:21(等級 5/6)★


幻想小曲集 Op.116

1 カプリチオ:24(等級 6/7)
2 インテルメッツォ:22or25(等級 6)
  ※中間部に難易度が異なる2種類がある
3 カプリチオ:22(等級 6/7)
4 インテルメッツォ:21(等級 5)
5 インテルメッツォ:20(等級 5/6)
6 インテルメッツォ:18(等級 4/5)
7 カプリチオ:22(等級 6/7)


三つの間奏曲 Op.117

第1番:21(等級 5)★
第2番:23(等級 5/6)★
第3番:24(等級 6)★


6つの小品 Op.118

1 インテルメッツォ:18(等級 6/7)
2 インテルメッツォ:22(等級 6)
3 バラード:24(等級 6/7)
4 インテルメッツォ:22(等級 6)
5 ロマンス:19(等級 6)
6 インテルメッツォ:24(等級 6/7)


4つの小品 Op.119

1 インテルメッツォ:19(等級 5/6)
2 インテルメッツォ:21(等級 6)
3 インテルメッツォ:20(等級 6/7)
4 ラプソディー:26(等級 7/8)


Waltzes op. 39

Waltz B major op. 39,1 : (等級 6/7) (5/6)
Waltz E major op. 39,2: (等級 5/6) (5)
Waltz g sharp minor op. 39,3: (等級 4/5) (4)
Waltz e minor op. 39,4: (等級 6) (5/6)
Waltz E major op. 39,5: (等級 5) (3/4)
Waltz C sharp major op. 39,6: (等級 6/7) (6)★
Waltz c sharp minor op. 39,7: (等級 5/6) (5)
Waltz B flat major op. 39,8: (等級 5/6) (4)
Waltz d minor op. 39,9: (等級 4/5) (3/4)
Waltz G major op. 39,10: (等級 6) (5)
Waltz b minor op. 39,11: (等級 6) (5)
Waltz E major op. 39,12: (等級 5/6) (5)
Waltz B major op. 39,13: (等級 6/7) (6)
Waltz g sharp minor op. 39,14: (等級 7) (6)
Waltz A flat major op. 39,15: (等級 5/6) (5)★
Waltz c sharp minor op. 39,16: (等級 5/6) (5)


こうしてみると、私の弾けそうな難易度(17以下)の曲は一つもない…。ワルツの等級が2つあるのは、作曲家自身による「簡易版」(少し易しくしたもの)があるため→次項。


ワルツ集 op.39 の「簡易版」


op.39 のワルツ集は、最初連弾用に書かれたもので、その後2台のピアノやソロ用に編曲されている。ソロ用には通常版以外に「簡易版」というものがあって、少し易しくなっている。それでも、私には難しいのだが…(^^;)。

たとえば、有名な第15番の冒頭を比べると、こんな(↓)感じだ。最初のが通常版、2つ目が簡易版。


Brahms 39-15.jpg


Brahms 39-15s.jpg


たしかに、少し音符の数が減っていたり、低音の離れた音が近くになっていたりする。この曲の場合、調も変わっている(弾きやすく?)。


ブラームスを弾くとしたら


一通りざっと聴いてみた感じでは、ちょっといいなぁと思う曲はほぼ難易度が高い。というか、ほとんどの曲が私にとっては難しい。

なので、一つの候補はワルツ集の中の比較的やさしい曲。場合によっては「簡易版」。聴いていて、ちょっと気に入ったのは、上のリストで★印をつけた第3、6、9番あたり。と、聴き覚えのある15番。

ワルツ以外で気に入ったのは op.117 の「三つの間奏曲」。テンポがゆっくりなのをアテにしてチャレンジしてみるか…とも思ってはみたが、難易度21はちょっとハードルが高いかも…。

まぁ、実際に楽譜を見て、少し弾いてみて…、それからゆっくり考えることにしよう…♪


【関連記事】
《ブラームスを弾くとしたら…(選曲準備3)》








ピアノ練習の方向性?(悩み・もやもや…)


今年は、ここまでバッハを2曲(平均律)とシューマンの小曲を2曲(「森の情景」から)を練習してきたのだが、ここにきて、何となくこのあとどうしようかと思っている。

次の選曲ということもあるが、それよりも「方向性」というか、何を目指して練習するかみたいな、ちょっと漠然とした悩み?というか「もやもや」感…。



趣味&ボケ防止のピアノ練習を初めて4年目になる。ときどき、思い出したようにこの「もやもや」が顔を出すのだが、以前は「いい音楽とは?」とか「現代音楽はなぜ分からないのか?」とか、音楽に関するモヤモヤが多かった。

《雑想:「いい音楽」に関するもやもやした想い》

最近は、どうも自分のピアノの練習とか上達(しないこと…)に関するモヤモヤが増えたような気がする。このブログを振り返ってみると、1カ月前にも書いている。

《ピアノについての私的雑感(モヤモヤ?)…》



ちなみに、この記事につけた絵(↓)は "Winnie-the-Pooh"(くまのプーさん)。A.A.ミルンの原書にあるE.H.シェパードという人の挿絵である。個人的には、ディズニーよりこちらの方が雰囲気があって好きだ。

さらに、ちなみに言うと、このブログのURLにつけた "think-think" は、Winnie-the-Pooh が考えるときの口癖からとっている。空っぽ?の頭でも一生懸命に考えようとする姿がとてもいい ♪

私自身の「ない知恵」を絞る姿と重なっているような…(^^;)。


pooh1.png



それはさておき、「もやもや」である…。(最近、歳のせいか「前置き」が長すぎるような…)

今回の「もやもや」の中身は、比較的はっきりしている(かな?)。簡単に言うと、曲の難易度を上げるのか、弾き方の質を上げるのか、ということになると思う。

今年の目標で「ピアノの腕を上げる」と宣言したのだが、その中身の「難易度アップ:15→17」と「楽に弾ける弾き方を習得」の2つのテーマのどちらを優先するか、ということにもなりそうだ。

《2016年 My Piano Life の目標 ♪》



実は、いま練習しているシューマンの2曲は、難易度で言うと28段階の15、つまり今の自分の実力レベル。なので、楽勝かと思いきや、予想をはるかに超える苦戦を強いられている。シューマンやロマン派に対する苦手意識を差し引いても、ちょっとショックを感じるくらいの苦戦である。

この曲で、比較的余裕を持って弾けて、「ラクに弾く」ことができるようになれば…、という目論見はあえなく崩れてしまった。

…というところで、次、じゃあどうしよう?という状況が、今のモヤモヤの正体らしいのだ。



こういう状態におちいる前は、去年シューベルトをやって、今年シューマンをとりあえずやって、なんとなく次は苦手御三家?の残り、ブラームスかと思っていたのだが…。

ちょっと、自信を取り戻すためにも得意な作曲家に行ってみようか、などと迷い始めているのだ。といっても、得意なものがそうあるわけではないが…。

3年ほどの短い経験からあえて言えば、ベートーヴェンは何となくあっている気がする。少々難しくても、なんとなく取り組める気がする。ドビュッシーのアラベスク第1番とか、ベルガマスク組曲の前奏曲は思ったよりうまく弾けたような気がする。



5月いっぱいは、どこまで仕上がるかはさておき、とりあえずシューマンを終わりにするつもり。なので、そろそろ次を考えなくては、と思っているところ。

ブラームスは以前に考えたとき(下記記事)には、けっきょく候補曲が見つからなかった。

《ブラームスを弾くとしたら…(選曲準備3)》

ベートーヴェンをやるとしたら、ソナタの中から比較的易しい楽章を探して、ということになるかな…。それとも、少し広く探してみるか…。「ディアベッリ」から弾けそうな変奏をいくつかやってみるとか…?

こうなったら、思い切って久しぶりに「選曲週間」を設定して、練習はしないで選曲に集中しながら「方向性」を探ってみるか!? まぁ、そういう手もありそうだ…。

シューマンを練習しながら、次の一手を考えてみることにしよう。