音楽の魅力とイチゴの甘さ ♪

イチゴを食べながらふと考えた。音楽の魅力、音楽を聴いていいな〜と思うところは、イチゴで言えば甘さ(美味しさ)に当たるのかな?…と…(^^)。


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酸っぱいイチゴも甘いイチゴも「イチゴ」であることに変わりはない。でも、できれば甘くて美味しいイチゴを食べたい。

下手なゴルトベルクも上質のゴルトベルクもバッハの作品であることには変わりはない。でも、できれば心から「これいいな〜♪」と思える名演を聴きたい。

家庭菜園でも「イチゴ」の形をしたイチゴ 🍓を作ることはできる。でも、売っているイチゴのように甘くて美味しいイチゴを作ることはなかなか難しい。

ゴルトベルクも楽譜通りに音符をたどれば、ある程度ピアノの弾ける人には「ゴルトベルク」の形をした演奏をすることはできるだろう。(私には無理だけど…(^^;)…)でも「いいな〜」と思えるゴルトベルクを奏でることはなかなか難しい。

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いい演奏を聴いたとき、それを言葉で伝えることに四苦八苦している。「いいな〜♪」とか「素晴らしい」とか「感動した」とか、ありきたりな、中身が伴わない言葉になりがちだ。

イチゴの場合、甘い・甘くないというのはほとんどの人が共通に感じることができる。だから「このイチゴ甘いね〜♪」と言えば、その美味しさはほぼ伝わる。

一方、「この音楽いいね〜♪」と言っても、どういう風にいいのかはなかなか伝わらない。音楽には、イチゴの場合の「甘さ」みたいな共通の基準(モノサシ?)がなさそうなのだ。

それだけ、音楽の「良さ」には多様性があるというか、人それぞれに感じ方が違うということなんだろうけど…。


でも、イチゴの「甘さ」に対する音楽の良さを表す言葉があると、音楽について話をするときに便利、というかもっと理解し合えるようになるかも知れない。

「彼の弾くゴルトベルクはとても甘くて●●●いいよね〜」…とか…(^^;)?

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もちろん、イチゴの美味しさが甘さだけで決まるわけではないように、たとえ音楽の良さを測るモノサシがあったとしても、それだけで決まるわけではないだろう。

味に関しては、甘味だけではなく酸味とか苦味とか、いくつかのパラメータでこんな風に(↓)レーダーチャートで表したりすることがある。

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音楽についてこういうチャートを作るとしたら、どんなパラメータがいいのだろう? これは、暇なときに考えるネタとしては面白いかも知れない。

音(音響)、ハーモニー、旋律、リズム、ダイナミックレンジ、語り口(音楽のニュアンス・表現)、音楽の構成、心地よさ、…。う〜m、いまひとつ面白みにかけるかも…。

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ところで、イチゴ農家の人たちはおそらく「美味しさ」「甘さ」「大きさ」などをどうやって作り出すか、いろんな技術やノウハウを持っておられると思われる。

それはたぶん文章にできるようなことのはずだ。人に教えたくない秘伝?みたいなものは別として…。

ピアノ音楽の演奏においても、すぐれたピアニストは、どうやって「良い」音楽(演奏)を作り出すかについて、たくさんの技術やノウハウを持っているのだろう。

そういう技術やノウハウをまとめた「秘伝書」みたいなものはないものだろうか?

素人考えで何となく感じているのは、ピアノ演奏の教本や解説本では、どうやって「イチゴの形を作るのか」ということは書いてあるのだが、どうやって「イチゴの甘さを出すのか」についてはあまり書かれていないような気がする。(私の読み方の問題?)

もちろん、音楽の「良さ」は技術やノウハウだけで作れるものではなく、それ以上に「音楽性」や「精神性」「人間性」のようなものも必要だとは思うのだけど…。

だけど、どんなに高邁な精神性や豊かな音楽性を持っていたとしても、最終的にピアノという楽器からその音(音楽)を引き出すのは人間の身体動作のはずで、それは(表現のための)技術なのではないだろうか…?

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…とイチゴから始まって、自分でもよく分からない深みにはまっていきそうなので、今日はこの辺で…(^^;)//







10分間練習法:ピアノの効率的練習方法?

定年後の趣味のピアノを始めてからずっと「大人向けの効果的な練習方法」みたいなことを考え続けている。例えば2014年の目標(振り返り)はこんな感じ(↓)だった。

《My Piano Life 2014 振り返り4:ピアノ・音楽を考える》

この年は頑張ったみたいで、まとめ記事(↓リンク集)を作ったりしている。

《[まとめ] 大人のための効率的ピアノ練習方法》

ホントに効果があったのか?効率的だったのか?は定かではない。半分は、こういうことを考えること自体を楽しんでいるのかも知れない…(^^;)。

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それはさておき、また一つ思いついて、ここ数日試している。なんとなく良さそうなのでしばらくは続けてみようと考えている。

《ベートーヴェン:ソナタ13番、第4楽章追加.!?.》の記事にちらっと書いたのだが、あるとき10分間ピアノを使える時間があったので、難所の練習だけ●●をひたすら繰り返してみた。

これが、思ったより効果があったので、同じことをいつもの練習時間の中でもやってみようと思った次第。

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とくに今やっているベートーヴェンのソナタ13番最終楽章は、すべてが難所みたいなものなので、このやり方がぴったりくるのでは?…とも思った。

《ベートーヴェン:ソナタ13番最終楽章アナリーゼ?》の「なんちゃってアナリーゼ」でいうと、提示部と思われる部分は5つのブロック(①〜⑤)からできている。

練習時間は、毎日ほぼ1時間なので10分*6コマ。これを下の図のように割り当てて、10分間の中では「ひたすら繰り返す」をやることにする。まぁ、ある意味、あまり得意ではない「機械的反復練習」に近いのだが、10分間という限られた時間であれば何とかなるだろう、というわけだ。

提示部が何とか弾けるようになったら(かつ「暗譜」できたら)、次の展開部に移る。

ここの①②' はほぼ繰り返しなので、新しいパターンは⑥〜⑨の4つ。なので、下の絵の2番目の表のように時間を割り振る。最初の20分は提示部の通し練習。これを続けて、最後のコーダまで攻略しよう!という作戦だ。

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この方法は、難所の数が少なければ、ハノン的な練習とか、苦手パターン(例えばジャンプとか装飾音符とか)の克服とかにも使えそうだ。

難所のレベルが高くてもっと練習が必要な場合には、いつもの練習時間以外に、例えば午前中のスキマ時間を利用して、単独の「10分間練習」の時間をとってもいいかと思っている。

定年生活なので「スキマ時間」だらけ…とも言えるが、それはそれで何かと自分なりの時間の使い方があるので…(^^)♪







スタインウェイを買うなら1900年〜1967年もの?

「ニュースタインウェイ」という単語が気になって、つまりスタインウェイのピアノに新モデルがあるのか?と思って、図書館にあった『スタインウェイとニュースタインウェイ』という本を借りてみた。



まぁ、私にはまず縁のない(せめて試弾くらいはしてみたい…)スタインウェイのピアノであるが、製作年代によってかなり品質が違う、ということが書かれている。

この本には、スタインウェイの品質が低下していることに対して一石を投じたい思いが滲み出ている。私などが聴いて分かるほどの品質の違いかどうかは分からないが…。

以下、メモ的感想文と最近のスタインウェイの状況メモ。


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楽器としての復元力

 
スタインウェイ・ピアノの特徴はその音質・音量や弾き心地の良さにあると思われる(想像するしかない…)が、この本の著者(磻田耕治 氏)によると、楽器としての「復元力」の大きさが他の楽器と違うらしい。

復元力とは、オーバーホール(すべての弦を張り替え)したときにどの程度元の状態に戻るかということ。通常のピアノでは元の能力の70〜80%程度だが、スタインウェイは100%あるいはそれ以上に復元できるようだ。

その理由として一番大きいのが「設計」で、他のピアノとは一線を画しているらしい。そして使われている部品(木材、鉄骨、フェルト、等)の品質。


例えば、ピアノの音を決める重要な要素の一つである「響板」。強く張り詰めた弦の圧力が「駒」を通じてかかり続けるため、経年劣化して響板が沈下していくのが普通である。

が、スタインウェイでは、響板にかかる弦圧力を鋳物のフレーム、支柱、胴体とのあいだで調整し、響板が沈下しないように作られているようだ。

実際、スタインウェイの響鳴板は弦を取り除くと浮き上がってくる、つまり板が元に戻ろうとする力を貯えているらしいのだ。これが長寿命の秘密の一つだろうと、著者は推測している。


いい音の元は「弱さ」?

 
ところが、その強大な音量からは想像できないが、スタインウェイのピアノは外部からの衝撃などにはまったく弱いそうだ。逆に、日本のピアノなどは鉄骨、胴体、そして響鳴板の部分がやたらと強靭に作られており、それらの部分に「あそび」がなさすぎる、とのこと。

いい音を出すことにこだわると、「極端に言えば、ピアノは弦の張力で胴体、フレーム、響鳴板が少々縮むぐらいのきわどい設計で作られるべき」と著者は言う。

軽量で適度の弾力性のある鉄骨と響板と弦とが、ちょうどよいバランス(テンションバランス)をとって、もっとも力強く豊かな音を響かせるようになっているのだろう。


もう一つ、意外だったのは弦の張力の弱さ。著者が実際に計測したデータが載っている。一部を引用すると…。

S=スタインウェイO型(ドイツ製)
B=ベヒシュタインM型(ドイツ製)
Y=ヤマハC3(日本製)

上の3つのピアノで「F音(69鍵)」の弦の「張力(kg) / 長さ(cm) / 太さ(mm)」を測った結果が下記。

S:68.828kg / 13.30cm / 0.875mm
B:89.357kg / 14.40cm / 0.925mm
Y:78.002kg / 13.80cm / 0.900mm

つまり、スタインウェイは他社に比べて、弦が細く短く、張り方が弱い。大きな音のイメージとは逆だが、張力は弱い方が豊かな音になるような気がしないでもない。


一番いい時代のスタインウェイ


この本の中で何度か「この年代のスタインウェイが一番いい」といった記述が出てくるが、それぞれが微妙にずれている…(^^;)。

一級建築士みずからが自然木を選定し仕上げた建造物にも匹敵するような「昔の良き時代(1900年頃から1967年頃)」のピアノ、とった記述があるかと思えば、「大正の初期頃から昭和15年頃まで(1912-1940 )」「第二次大戦後の昭和25年頃より昭和45年頃まで(1950-1970)」のスタインウェイは「素晴らしい」とも書いてある。

「1890年〜1930年」が 最高、その次が「1940年〜1970年」と書いてある場所もある。まぁ、大きく違っているわけではないが…。

で、気になっていた「ニュースタインウェイ」であるが、これは著者の造語で、「現在製作されている残念な(素晴らしいとは言いがたい)スタインウェイ」を指しているようである。とくに、1970年頃以降のハンブルグ製はよくないらしい。(この本の著者の意見である…念のため)

まぁ、それでも他社のピアノよりは格段にいい、というか比較にならないとも書いてある。一番いい頃の「素晴らしいスタインウェイ」を知る、スタインウェイ・ピアノを愛する人ならではの嘆きだろう。


品質劣化の原因

 
残念な品質になってきた原因であるが、基本的には「ハイテク技術がスタインウェイダメにしている」ということらしい。

つまり、高周波などで短期間で木材を乾燥させること、コンプレッサー等で木材を瞬時に整形すること、フェルトを加熱貼などで硬化させること、等々。

ちょっと面白かったのが「フェルト」の劣化の話。原因は「酸性雨」だそうだ。

羊の毛が酸性雨に当たって劣化するだけでなく、間接的には羊の食べる草からの影響もあるらしい。その結果、生産されるフェルトの品質が悪くなってしまったとのこと。

ちなみに、過去最高品質のフェルトは1930年〜1980年頃のもので、毛足も長く適当な脂肪分を残していた。それ以降のものは硬くなっているようだ。

また、最近はビートの効いた音が好まれるようになった結果、フェルトの調整も硬めになっているという話もあるらしい。

全体的には、儲け第一主義の世の中の傾向も影響しているだろう。老舗のピアノメーカーも今や「ファンド」の売買対象になっているのだから…。


最近のスタインウェイ社の歴史(買収履歴?)

 
ということで、現在のオーナーを調べていたら、歴史をまとめた資料(↓)を見つけた。

✏️「スタインウェイの技術革新とマーケティングの変遷」(京都マネジメント・レビュー)

参考までに、下記に1900年以降を抜粋した。

1907 ドイツ、ハンブルグ工場、独自部品の使用開始
1909 ベルリン支社開設
1925 マンハッタン WEST57thStreet に新スタインウェイ・ホールを設立
1926 従業員 2,300 人、年間生産台数 6,294 台と生産のピークを迎える
1972 CBS がスタインウェイを買収
1985 ボストンの投資家グループがスタインウェイ&サンズを含め CBS の全音楽部門を買取
1994 スタインウェイ・アカデミーを設立
1995 バーミンガム兄弟がスタインウェイをセルマー社に売却
1996 セルマー社がスタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツ社と社名変更
2000 ドイツのカール・ラング社を買収
2013 ポールソン&カンパニーがスタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツを買取



最後(2013年)の買収は途中で「コールバーグ・アンド・カンパニー」が「ポールソン&カンパニー」に変わった(↓)ようなので修正してある。

✏️ポールソン&カンパニーによる買収について(リリース文)
✏️スタインウェイ社の新オーナー(調律師ブログ)


ポールソン&カンパニーは現時点では株を非公開にしているようなので、じっくり育てようということなのか?状況はよく分からない。


おまけ:最近のスタインウェイ

 
現在の状況をスタインウェイ&サンズ社の公式ページで見ると、iPadで制御する自動ピアノ "SPIRIO" が目立つくらいだろうか。

"SPIRIO" は、2014年に買収した Live Performance 社の技術を使って開発されたもので、2015年に発売されている。日本では今年(2017年)の後半に発売予定らしい。


メモ:普及価格帯のBOSTON は河合楽器製作所でのOEM生産。さらに安いESSEXの製造は、韓国のYoung Chang社、中国のPearl River社。







ピアノの中には宝物が眠っている…?

ピアノの中には宝物が眠っている。その素晴らしい音楽という宝物を取り出すのはあなたのピアノの腕…。

…という話ではなく、本当にピアノの中から金貨がザクザク(913枚、6kg以上)出て来た、という話!

✏️ピアノの鍵盤の下から金貨913枚、数千万円相当 英大学
✏️古いピアノの中から金貨900枚 誰が?何のため? 英国


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イギリスのある夫婦が古いアップライトピアノを大学に寄贈した。で、そのピアノを調律しようとした調律師が鍵盤の下から見つけたらしい。

誰が何のためにピアノの中にそんなものを隠したのかは謎のようだ。ヘソクリにしては金額が大きすぎる(5,000万円前後)。そしてよくある話だが、すでに50人ほどが「私のものだ!」と名乗り出ているとのこと。

「財宝評価委員会」というのがあって、価値の算定と、発見に寄与した人へ渡す金額を決めるらしいのだが、なぜかピアノを寄贈した夫婦には一銭も渡らないらしい。何となく釈然としないが、イギリスの法律のことはよく分からない。

あなたのおウチのピアノも一度中を確認した方がいいかも…(^^;)♪







ベートーヴェン:ソナタ13番最終楽章に注力することに ♪

1週間ほど前から、ベートーヴェンのピアノソナタ第13番の最終楽章を練習することにしたが、先週は何かと忙しくて、実質2〜3日しか譜読みできていない。

ざっと弾いてみて、さらに練習のためのブロック分けを目的とした「なんちゃってアナリーゼ」もやってみたところ、思ったよりボリューム感があるので、ちょっと真面目に取り組む必要性を感じている。

真面目にやらないつもりでは、もちろんなかったのだが、全楽章を4月末まで練習して、そこそこできればいいか…となんとなく思っていた。一言で言えばナメていた…(^^;)。



で、とりあえずは「全楽章」をやめて、第3楽章の通し弾き(1〜2回)と第4楽章の練習だけをやることにした。気持ちを新たにして最終楽章に取り組むつもりで、4月末という期限もリセットすることに決めた。

…ということで、改めて作戦を考えてみた。

《ベートーヴェン:ソナタ13番最終楽章アナリーゼ?》で分かったことは、練習すべきパターンの多さ(全部で11種類)と、ロンドソナタ形式ではあるが、同じ繰り返しが少ないということ。

なので、一つ一つ地道に攻略?していくしかない。

まずは大きな構成の最初の部分(↓提示部)をやろうと思っている。そのあとの展開部も面白いのでつい弾きたくなるのだが、そこはじっと我慢…。で、…


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で、順番としては①から順にやればいいのだが、最初の①②あたりはあまり得意なパターンではない。ので、割と弾きやすかった⑤をまず「攻略」したいと考えている。聴いていても一番好きな箇所なので…♪

その次に好きなのが③のところ。③と⑤がある程度弾けるようになれば、その間の④も必然性?を持って練習できる…?

基本方針としては、好きな箇所から仕上げて行くということである。もちろん、苦手なパターンの①と②の(やや機械的な)繰り返し練習も並行してやるつもりである。こちらは時間がかかりそうなので…。



今月中に①〜⑤がある程度弾けるようになって、5月から展開部に取り組めればいうことはないのだが…。ま、それを当面の目標として、頑張ってみよう…(^^)/♪